2017年以降、韓国を訪れる外国人はソウル・景福宮隣にある複合文化空間「Kエクスペリエンス(仮称)」で韓国文化を総合的に体験できるようになる。また、ソウル・オリンピック公園に韓流アーティストのコンサートを楽しめる1万5000席規模のK-POP公演場が造成される。
文化体育観光部(省に相当)の金鍾徳(キム・ジョンドク)長官は18日、こうした事業を柱とする「国政2期、文化隆盛の方向と推進計画」を発表した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が5年間の任期の折り返しを迎え、政権が掲げる四つの国政基調の一つである「文化隆盛」をあらためて整備し、推進する。計画には▲文化を通じた「コリア・プレミアム」の創出▲伝統文化の再発見と新たな価値の創出▲文化創造融合ベルトの産業化▲国民生活における文化の拡散―がビジョンとして盛り込まれた。
■韓国文化の体験空間と大規模K-POP公演場を造成
計画によると、ソウルの麻浦区上岩洞(文化創造融合センター)、清渓川(文化創造ベンチャー団地)、東大門区清涼里洞・洪陵(文化創造アカデミー)、京畿道の一山(Kカルチャーバレー)など、過去に計画された文化創造融合ベルトの拠点に、ソウル市鍾路区ソンヒョン洞(Kエクスペリエンス)、オリンピック公園(K-POP公演場)という2カ所の拠点が新たに加わることになった。
かつて米国大使館の職員宿舎だった敷地に造成されるKエクスペリエンスは、韓国文化を体験したい外国人観光客らにとって外せないスポットになりそうだ。造成を手掛ける大韓航空は、米ロサンゼルスの「ライブ」や東京の「六本木ヒルズ」などをベンチマーキングし、複合的な文化空間にするとしている。
また、480億ウォン(約50億円)を投じてオリンピック公園の体操競技場を改装し、K-POP公演場も建設する。鉄骨構造の屋根と可変型のステージ、最先端の音響・照明設備を備え、K-POP公演を常時開催できる韓国初のアリーナ(円形)公演場となる。