ソウル=東岡徹
2015年8月15日12時15分
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を祝う「光復節」の式典で演説した。戦後70年の安倍談話について「残念な部分が少なくない」と指摘しつつも、歴代内閣の歴史認識を継承するとした点に注目。今後は「誠意ある行動」が必要だとし、慰安婦問題の早期解決を求めた。
朴大統領は、慰安婦問題に関する河野談話や戦後50年の村山談話などの歴史認識を「韓日関係を支えてきた根幹だった」と位置づけた。15日付の韓国各紙は安倍談話について詳細に分析し、「巧妙な言葉で『植民地支配への謝罪』を避けた」(朝鮮日報社説)などと批判が相次いだが、朴大統領は演説で具体的な問題点は取り上げず、不満を表明するだけにとどめた。今後の日本との関係改善を意識して、批判を抑えたとみられる。
また、「謝罪と反省を根幹にした歴代内閣の立場がこれからも揺るぎないと国際社会に明らかにした点に注目する」と語り、具体的な行動で示すよう求めた。特に慰安婦問題について「速やかに適切に解決することを望む」とした。「困難がたくさん残っているが、正しい歴史認識をもとに新しい未来に向かって共に進むべき時だ」とも述べ、未来志向の日韓関係を打ち出した。
朴大統領は2013年2月の就任以来、安倍晋三首相とは一度も二国間の首脳会談は行っていない。15日の演説では安倍談話をめぐる韓国内の批判に留意しつつも、具体的な行動を求めることで関係改善につなげたいとのメッセージを日本側に送ったとみられる。(ソウル=東岡徹)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!