北上田剛
2015年8月14日07時06分
愛知県岡崎市の生理学研究所は12日、脳に外部から弱い電気刺激を与えることで、かゆみを抑制することができたと発表した。「薬よりも副作用が少なく、将来的にアトピー性皮膚炎の効果的な処置などにつながる可能性がある」としている。
中川慧研究員(現・広島大院助教)らによると、大脳皮質の感覚運動野に同様の弱い電気刺激を与えることで、痛みが緩和されることが知られている。研究グループはこの感覚運動野が、かゆみも感知することに着目し、刺激でかゆみも抑制できると考えた。
実験は成人14人の頭に簡易な通電装置をつけ、人によっては感じない程度の電流(1ミリアンペア)を15分間流して感覚運動野を刺激した。そのうえで、薬剤で腕にかゆみを引き起こし、感じ方を9段階で申告してもらった。
その結果、電気刺激を与えない時に比べ、かゆみの感じ方が弱まったり、感じる時間が短くなったりすることが確認できたという。
研究グループは「電気刺激で大脳皮質の神経活動が活発になったところに、新たなかゆみのシグナルが来ても、脳が処理できずに感じにくくなるのではないか」と推測している。(北上田剛)
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