非武装地帯爆発事故、2010年哨戒艦沈没事件と多くの共通点

北朝鮮製地雷の決定的な証拠は確保されるも埋める現場は目撃されず
韓国国内の対立と警戒活動の萎縮が狙いか

 北朝鮮・朝鮮人民軍が非武装地帯(DMZ)で48年来初めて地雷を使った挑発行為を仕掛けてきたが、これは今月末から始まる韓米合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)を前に、韓国国内での対立を誘発すると同時に、韓国軍によるDMZ内での作戦や警戒活動を萎縮させることなど、さまざまな意図があったものとみられる。

 今回の事件は2010年3月に発生した哨戒艦「天安」沈没事件と共通点が多いとされている。天安沈没の直後には攻撃に使われた魚雷のエンジンが発見されたが、今回もこれと同じく決定的な証拠となる北朝鮮製木箱地雷の残骸が発見された。しかし朝鮮人民軍兵士が地雷を埋めている様子は目撃されていないため、事件の経緯を百パーセント完全に解明あるいは確認するのは難しい。実はこの点も天安のケースと共通している。

 ある韓国軍幹部は「今回の事件は天安の時の魚雷が地雷になったようなものだ」と語る。北朝鮮がこのようなやり方を使う理由として考えられるのはこうだ。まず2010年11月に北朝鮮が延坪島を砲撃した直後、韓国軍は「(攻撃の)拠点はもちろん、支援部隊や指揮系統まで攻撃する」と何度も公言し、厳しい報復を行う決意を明確にした。そのため北朝鮮は攻撃の拠点が確認されにくい方法を選んだと考えられ、これはいわば「天安式」といえるだろう。上記の韓国軍幹部は「天安が攻撃された時も、その沈没原因について韓国国内で長い間論争と対立が続いた。今回も北朝鮮は乙支フリーダムガーディアンを前に、あの当時と同じく韓国国内の対立をあおろうとしたのではないか」との見方を示している。

 北朝鮮では朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が権力を握ると、朝鮮人民軍は現場の兵士たちにさまざまな訓練を強要し、それに伴って目に見える形での「忠誠競争」が行われてきた。今回の事件もその競争の影響を受けたものと考えられる。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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