非武装地帯爆発事故、韓国軍は北朝鮮の地雷と断定

非武装地帯爆発事故、韓国軍は北朝鮮の地雷と断定

 今月4日、京畿道坡州近くの非武装地帯(DMZ)で爆発物が爆発し、副士官(下士官)2人が足を切断するなどの重傷を負う事件が発生した。この事件について、韓国国防部(省に相当)は10日「原因は、北朝鮮が意図的に埋設した『木箱地雷』」と発表した。

 韓国軍当局は、今回の事件を北朝鮮の「DMZ地雷挑発事件」と見なし、北朝鮮に対する懲らしめという観点から、10日午後にDMZ地域の西部および中部の2カ所で11年ぶりに拡声器放送を再開した。北朝鮮は「拡声器放送を再開した場合、拡声器を攻撃する」と脅迫してきていることから、韓国軍当局は、北朝鮮の攻撃に備えて砲兵部隊などの備えを強化したという。

 国連軍司令部の軍事停戦委員会も、今回の事件は北朝鮮の停戦協定違反だと糾弾し、将官級会談の開催を北朝鮮軍に要請した。北朝鮮軍が埋設した地雷による事件がDMZで発生したのは、1967年以来48年来。北朝鮮がDMZで、挑発の主体や原点の確認が容易でない「哨戒艦『天安』爆沈事件タイプの挑発」を行ったと評価されている。

 今回の事件を調査した国防部戦備態勢検閲団副団長のアン・ヨンホ准将は10日「現場調査の結果、爆発物は北朝鮮が使用している木箱地雷であることが確実。韓国の作戦兵力を害する目的で、敵が意図的に木箱地雷3発を埋設したことが確実視される」と語った。木箱地雷は、マツで作った木箱に爆薬と起爆装置を収めた対人地雷で、殺傷半径は最大2メートルに達する。

 調査団は、事件現場が北側より南側の方が高い地形になっていることから、北側から地雷が流出した可能性は薄く、また韓国の将兵が行き来する鉄柵ラインの出入り口(通門)付近に地雷が埋設されていた点などを総合的にみて、北朝鮮軍が意図的に埋設した地雷だと判断した。

 韓国軍の合同参謀本部(合参)は10日、北朝鮮向けの声明で北朝鮮側の謝罪と責任者の処罰を要求し、さらに「わが軍が何度か警告した通り、北は自身の挑発に見合う高い代償を支払うことになる」と警告した。

 韓国軍当局は、北朝鮮のさらなる挑発の有無によっては、拡声器放送のほかにも北朝鮮の最前方哨所(GP)に対する攻撃など、さまざまな対応案を検討しているという。韓国軍の消息筋は「今月末に実施される乙支フリーダムガーディアン(UFG)演習を妨害したり、挑発主体をめぐる南南葛藤(韓国国内での対立)を誘発しようとしたりする意図で、挑発を行った可能性がある」と語った。

ユ・ヨンウォン記者 , チョン・ヒョンソク記者
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