朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は10日、戦後70年にあたり14日に発表される予定の「戦後70年談話(安倍談話)」に関連し、「意義ある契機に、日本政府が歴代内閣の歴史認識をしっかりと継承することを明確にすることにより、我が国をはじめとする周辺国との関係を新たに出発させようという成熟した姿勢を示してほしい」と述べた。戦後70年談話が村山談話・小泉談話から後退してはならないという意味だ。過去の談話では「侵略」「おわび」「反省」「植民地支配」などの表現が盛り込まれていた。
また、朴大統領は、元従軍慰安婦のパク・ユニョンさん=米国在住=が8日に死去したことについて、「遠い異国の地で闘病中、93年の恨(ハン=晴らせない無念の思い)の多い生涯を終えられたというニュースを聞き、遺憾でならない。故人は友達と一緒に釜山に遊びに行ってだまされ、ほかの韓国人女性6人と共に連れて行かれた。故人の生前の不幸な歴史の傷を癒すことができず、名誉と尊厳を回復することもできず、胸が痛む」と言及した。
朴大統領は「現在存命中の慰安婦だった方々は47人に減った。今回解決できなければ、解決の機会は永遠に失われるだろう」と日本政府に責任ある措置を求めた。