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2015年08月12日 09時04分 UPDATE

「水を打ったように静か」な大学図書館は今や昔、ワイワイガヤガヤ議論戦わせる場に 立命大などの取り組み (1/3)

大学図書館といえば静かなイメージだったが、最近、学生同士が集まって議論したり、プレゼンテーションする空間が誕生している。

[産経新聞]
産経新聞

 大学図書館といえば、学生らが静かに専門書を読み、ペンの転がる音もはばかれる−というイメージだったが、最近、学生同士が集まって議論したり、プレゼンテーションしたりとアクティブな空間「ラーニングコモンズ」が誕生している。その数はここ5年で約4倍に増加。関西では立命館大が意欲的に取り組んでいる。学生の主体的な学びが重視される中、大学図書館は新たな息吹をキャンパスに吹き込むか。(横山由紀子)

平日午後は満席

画像 課題の発表を控え、意見を出し合う学生たち。グループ発表の準備に欠かせない場所になっている=大阪府茨木市の立命館大学図書館内の「ぴあら」
画像 円卓を囲んで議論する学生たち。壁際にはパソコンのモニターが設置され、自由に利用することができる=大阪府茨木市の立命館大学図書館内の「ぴあら」

 今年4月にオープンした大阪府茨木市の立命館大学大阪いばらきキャンパス。夏休み前の平日の午後3時半、図書館内に設けられたラーニングコモンズ「ピア・ラーニングルーム(ぴあら)」は、174席がほぼ満席。円卓を囲んで議論したり、仕切られたセミナールームでは、プロジェクターを利用して発表が行われるなど活気に満ちていた。そうした声は、書籍の閲覧スペースには漏れないよう防音になっている。

 壁際に設けられたスペースでは、経営学部1年生の学生4人が、授業の課題である「経営戦略とは何か」について熱く議論していた。

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