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北海道・十勝岳 土砂流れ 約60人下山できず
8月11日 14時55分

北海道・十勝岳 土砂流れ 約60人下山できず
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北海道警察本部によりますと、11日午後、上富良野町の十勝岳の火口付近で登山をしている人から「土砂が流れていて下山できない」と通報がありました。警察によりますと登山中だったおよそ60人が下山できなくなっていて、このうちおよそ20人は中学生だということです。十勝岳の周辺では断続的に雨が降っているということで、警察は詳しい状況を調べています。
北海道では湿った空気や上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になっていて気象庁のレーダーによる観測によりますと、北海道の十勝岳付近には11日の昼ごろから発達した雨雲がかかり、雨が強く降っていたとみられます。
また、北海道が上富良野町の十勝岳のふもとに設置している雨量計では、午後1時半までの1時間に56ミリの非常に激しい雨を観測しました。
旭川地方気象台は十勝岳のふもとの上富良野町に10日から「大雨注意報」を発表し、11日午前5時40分には「大雨警報」に引き上げて土砂災害などに警戒を呼びかけていました。
その後、上富良野町の「大雨警報」は午前8時43分にいったん「大雨注意報」に切り替えられましたが、午前10時32分に再び「大雨警報」が発表され、午後3時半現在も継続しています。
また、上富良野町には10日の未明から「雷注意報」が発表されていて、11日午前5時前から午前8時にかけてと午前10時半ごろから午後4時40分にかけては竜巻などの突風への注意を呼びかける「竜巻注意情報」が発表されています。
十勝岳は北海道のほぼ中央、大雪山系の南側にある標高2077メートルの活火山です。
山の西側の、美瑛町の白金温泉からと上富良野町の十勝岳温泉からの主に2つの登山道がよく使われ、山の東側の新得町からも登山道があります。
上富良野町によりますと、日帰り登山も可能だということで、年間1万人以上の登山者が訪れ、7月と8月は1年の中でも特に多くの登山者が訪れるということです。

午後3時ごろに順次 下山開始の連絡

北海道美瑛町にある「国立大雪青少年交流の家」によりますと、この施設に宿泊していた札幌市の障害のある中学生や引率者などおよそ30人のグループが、11日、十勝岳の周辺の山に登山していたということです。
このグループからは、昼前に、下山を始めるという連絡があり、その後、十勝岳の安政火口付近で雨の影響で道が通れなくなり、下山できなくなったと伝えてきたということです。
「国立大雪青少年交流の家」ではグループと継続して無線でやり取りしていて、午後3時ごろ、順次、下山し始めているという連絡があったということです。

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