北朝鮮の標準時変更 韓国政府が遺憾表明

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は10日、北朝鮮が15日から標準時を30分遅らせると発表したことについて、南北の異質性がさらに深まる恐れがあるとして遺憾の意を表明した。

 韓国政府は統一部報道官論評を通じ「南北共通だった標準時を北が変更したことで、南北間で30分の時差が生じることになった」と指摘した。

 その上で、光復(日本による植民地支配からの解放)70周年と朝鮮半島分断70年を迎えるにあたり、相互の同質性と連携性の回復に向け努力する段階で、北朝鮮側が一方的に標準時変更を発表したのは遺憾だと表明した。

 また、標準時変更により南北間の異質性がさらに深まるとの懸念を示した。北朝鮮が時間までも分離しようとしていることは南北協力を難しくさせ、平和統一に向けた努力に逆行すると指摘した。

 統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官はこの日の定例会見で、北朝鮮に対し対話に応じるよう促し、「南北交流だけでなく、今後、標準時をはじめとする南北の標準に関する問題について協議すべきだ」と述べた。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、「日本の帝国主義者らがわが国の標準時を奪った」とした上で、光復70周年を迎える15日から現在の時間より30分遅い東経127度30分を基準とする時間を標準時間に定めると報じた。

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