下山祐治、峯俊一平
2015年8月1日05時07分
次世代型のETC車載器を通じて高速道路を走る車から走行情報を集め、車にも交通情報を提供するサービスが8月1日から始まる。対応の車載器を積んだ車が対象で、集めた情報は渋滞を減らしたり、効率的な道路整備に役立てたりするという。次世代型の普及が課題のため、国土交通省は、購入費の補助や搭載車限定の通行料の割引を検討している。
次世代型の車載器などは「ETC2・0」としてすでに販売を始めている。もともとの自動課金サービスに加え、全国1600カ所に設けた通信スポットと、双方向で情報をやりとりするのが売りだ。
どの車がいつ、どこをどんな速度で通過したかという情報を吸い上げることで、事故や渋滞の発生を把握。高速道路会社はその情報を車にも伝え、ナビの画像に映し出す。渋滞を回避するルートの案内もする。
従来の道路交通情報通信システム(VICS)と比べ大量の情報のやりとりが可能で、次世代型が普及すれば、より広い範囲の情報を得られるようになる。
道路会社にとっては、渋滞を避けて通行した車の通行料を割り引くなど、これまでよりきめ細かな料金のしくみで渋滞を和らげる可能性がある。また、新たに道路をつくるときの優先順位を付ける参考にもなる。
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