白雪姫っておいしそうですよね。真っ白で雪見だいふくのようなふっくらとした肌。グリム童話「白雪姫」の世界では…「鏡よ、鏡、この世で一番美しいのはだぁれ。」「それは白雪姫さまでございます。」なんていう、いらんこという鏡によって白雪姫は王妃(継母)に嫉妬されて殺されそうになります。王妃は猟師に白雪姫の「心臓」をもってくるように頼むのです。死体を確認すればいいのに、内蔵をもってこさせるなんて悪趣味な。
頼まれた猟師は白雪姫に同情して、代わりに豚を殺して豚の心臓を王妃にささげます。そして喜んでシチューにする王妃。ちょっと待った。食べるのかーい!それは豚の心臓(ハツ)なのでおいしいわけなのですが、このシーンの王妃はもう完全に白雪姫の心臓を食べていると思っているので満面の笑みなのです。
さて、マンガの世界にも、人を食べ、ときに料理するものがあります。過激な人肉食エンターテイメントをお楽しみください。
どう考えても人・・・ファンタジーミート
小池ノクト『黒街』
まずほどほどにお疲れの頭のネジをゆるめてみましょう。少し古いかもしれませんが、友達のお母さんに「あったかいんだから~」といわれて夕飯をごちそうになるくらいの気持ちで気を抜いてください。今からご紹介する『黒街』は、悪い白昼夢を見ているような物語です。
ファンタジーミート=ゾンビのお肉・・・をむさぼる女子高生
小池ノクト『黒街』1巻
実はこの作品はこの肉のエピソード以外も全く脈絡なく続いていきます。そう、これは長い白昼夢のような作品なのです。わかろうと思ってすすむのではなく、わからなさを楽しめるホラー耐性のある方だけが理解できます。まずは表紙を5秒見つめてください。吸い込まれそうになって気持ち悪いです。二日酔いとかで読みたくないですね。
3分間クッキング! おいしそうなひき肉を用意します
藤崎竜『封神演義』
懐かしい。ジャンプで読んでた読んでた。そう、あの足が大きいマンガです。『封神演義』4巻では息子の肉を使った「ハンバーグ」を囚われの身である父親に食べさせます。鬼畜です。というわけで以下に紹介するポップなクッキングは人肉調理です。
スーパーに並ぶひき肉といえば牛、豚、鶏肉ですね。ハンバーグはお好きですか。ハンバーグに使うお肉といえば、牛か牛豚合挽肉ですね。比較的安価です。ひき肉を用意し、みじん切りにした玉ねぎ、塩、こしょう、つなぎのパン粉、卵を合わせて手でこねれば基本のハンバーグタネの完成です。それでは続きの工程を見ていきましょう。
藤崎竜『封神演義』
伯邑考というのは、ハンバーグを食べているおじいさんの息子ですね。涙なしには読めない場面です。当時のジャンプ読者にはかなり衝撃的な場面だったのではないでしょうか。さぁ明日はハンバーグにしましょう。
Kindle版ではカラーが復活しています。
有害図書指定された打ち切りマンガ
ジョージ秋山『アシュラ』
地獄絵図をずっと描き続ける『アシュラ』読んでいてなんとも気分がどんよりしてきます。が!視点を180度変えて元祖「純カニバリズムマンガ」として見ると極めてポイントが高いのです。見てくださいこの!
冒頭からの攻め!!!上巻のはじまりがこれです!攻め!ちなみに『ケンガンアシュラ』とは何の関係もありません。
このボロボロの紙は当時の少年マガジンです。この母親を食べようとするシーンが残念ながら電子書籍版(e-book)には反映されていなかったりもして、そうとう危険な部類の作品であることがわかります。(この少年マガジンはマンガサロントリガーに置いてあります) みなもと太郎先生のホモホモシリーズに乞うご期待。
人を救うアシュラはこちら!漫画を描く楽しさが何だったか探す旅でおなじみ、こしのりょう先生の救急医療マンガです。
生きたままいただくのがお作法
『寄生獣』
『寄生獣』を布教しているという人に2回遭遇したことがあります。まさに寄生獣に寄生されている!と思いました。映画化も盛り上がっていますし、国民的マンガといえるでしょう。さてそんな『寄生獣』の良さは食べっぷりにあります。まずこちらの旦那さん
「ぱふぁ 1・2・3!バツン!!」と、とてもテンポ良く食べています。伝説の「ぱふぁ」ですね。いやぁトラウマです。
岩明均『寄生獣』
考え事をしながら味わっています。こんなに歯があると食べにくくないですかね?舌をかんでしまわないか心配で夜も眠れません。しかしカラーは迫力がちがいます。めくってみてこのカラーに寄生獣の新しさを感じました。いままで黒で表現されていた血が赤いのです。1巻収録のミギーが男性器に変身する場面もカラーなのです!成人コミックへの階段を一歩上がった気がします。
こういう作品を読み続けていると、どのマンガを読んでもグロさやエロさを探してしまうようになってきますね。それでは後編に続きます。健全で良い週末をお過ごしください。
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