ロッテグループの創業者である辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(92)=日本名・重光武雄=は2男2女をもうけた。辛東主(シン・ドンジュ)元日本ロッテホールディングス副会長(61)=同・重光宏之=が長男、韓国と日本のロッテの経営権を掌握した辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(60)=同・重光昭夫=が次男だ。兄弟は辛格浩総括会長が1941年に日本に渡り、事業を始めた後に結婚した重光初子氏との間に生まれた。
辛格浩総括会長の長女、辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ福祉財団理事長(73)は、渡日前に18歳で結婚したノ/スンファ氏との間に生まれた。また、次女のシン・ユミ・ロッテホテル顧問(32)は、1970年代に元ミスロッテのソ・ミンギョン氏(55)との間に生まれた。
兄弟姉妹間には最近まで経営権争いはほとんどなかった。「韓国ロッテは東彬、日本のロッテは東主」という交通整理ができていたとされる。辛英子理事長は長女だが、系列会社に対する持ち株比率は元々低かった。
ロッテグループ周辺では、韓国ロッテと日本のロッテで企業規模の格差が拡大するなか、辛格浩総括会長が高齢で衰え、これまで表面化しなかった兄弟間の対立が噴出したとの見方が根強い。
辛東主・辛東彬兄弟は経営スタイルが対照的だ。長男の辛東主元副会長は内気で保守的なのに対し、次男の辛東彬会長は活動的で攻撃的な性格だ。
辛東彬会長はそうした性格を生かし、流通、製菓、ホテル、食品だけでなく、石油化学にも事業分野を拡大し、韓国ロッテの経営規模を大きく育てた。一方、日本のロッテは製菓中心の経営にとどまり、発展は遅れた。現在韓国ロッテの売上高は日本ロッテの20倍以上に達する。
次男の辛東彬会長が兄を抑え、経営権を継承する上でも、韓日ロッテの経営規模の差が大きく作用したとみられている。