■昨年末の長男解任が発端
兄弟間の対立は、辛東主(シン・ドンジュ)元副会長が昨年末、日本ロッテで全てのポストを解任されたことを本格化した。辛東彬会長は当時、「父が決めたことで理由は分からない」と述べていた。
辛東主元副会長はその後、韓国の一部系列会社の理事(取締役)も退いた。それから約3カ月後の今年3月、日本のロッテホールディングスの実質的な経営を担当してきた佃孝之社長は、ベトナムで開かれた韓日ロッテの食品系列会社代表会議で、辛東彬会長を前に「Lotte, One Leader(1つのロッテ、1人のリーダー)」を唱え、辛東彬会長への支持を明確にした。その後、辛東主元副会長h父の辛格浩総括会長を何度か訪ね、悔しさを訴えたことが本紙の取材で明らかになった。辛英子理事長もそれを支持したという。
■辛格浩総括会長の判断力低下か
付き添いなしでロッテ百貨店を直接見て回るほど健康だった辛格浩総括会長は2013年末、宿泊先で股関節を骨折して以降、健康状態が悪化した。毎日2回受けていた系列会社代表からの報告も毎日1回に減らされた。12年までは1カ月ごとに日本と韓国に交互に滞在する「シャトル経営」を行ってきたが、それも中断した。ロッテの系列会社代表は「辛格浩総括会長は報告を受けていて、同じ質問を繰り返すことが多くなった」と証言した。
ロッテグループは辛東彬会長が今月15日付で日本のロッテホールディングスの代表取締役会長に就任しtことも辛格浩総括会長の意向だと説明した。しかし、辛格浩総括会長が半月もたたないうちにそれを覆すために長男とともに日本に向かったことになる。今月27日にも取締役の解任を指示してから1時間後、佃社長に「よろしく頼む」と語ったとされる。