ロッテ「長男の反撃」失敗、辛格浩氏は名誉会長に

 辛東主(シン・ドンジュ)元日本ロッテホールディングス副会長=日本名・重光宏之=が父親で創業者の辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(92)=同・重光武雄=を盾に弟の辛東彬(シン・ドンビン)韓国ロッテグループ会長=同・重光昭夫=の解任を企てたが失敗に終わった。逆に辛格浩総括会長が日本のロッテグループの共同代表を退き、辛東彬会長体制がさらに強化された。

 ロッテグループによると、辛東主元副会長をはじめとする一部親族は28日、高齢の辛格浩総括会長を連れて日本に行き、一方的に日本のロッテホールディングスの役員解任を発表。それを受け、辛東彬会長は同日午前、取締役会を開き、日本のロッテホールディングスの既存役員の地位を再確認する一方、辛格浩総括会長については、代表から退くものの、取締役としてとどまり、名誉会長に就任するという人事を決めた。

 ロッテグループは「辛格浩総括会長は日本での代表職のみを退き、韓国では総括会長職にとどまり、これまで同様に全ての報告を受ける」とし、辛東彬会長が韓日双方のロッテを代表すると説明した。

 ロッテ幹部は「グループと無関係な人物が辛格浩総括会長の法的地位を利用するケースが再び起きないようにするため、総括会長には名誉会長に就いてもらった」と語った。単独では行動が不便で、90代という辛格浩総括会長を辛東主元副会長が「利用」したとの判断からだ。

 財界関係者は「今回の事態で辛東彬会長が日本のロッテの取締役会を既に掌握し、保有株式でも有利なポジションを占めたことが確認できた。辛東彬会長の完勝だ」と評した。

 しかし、後継者争いの火種はまだ消えていないとの見方もある。韓日のロッテグループの支配構造で頂点にある日本のロッテホールディングスと韓国ロッテの主な系列会社の株主構成を見ると、辛東彬会長と辛東主元副会長のいずれも優位には立っていないからだ。辛東主元副会長にも反撃に出る余地があることになる。辛格浩総括会長は28日、長女の辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ福祉財団理事長らとともに日本からソウル・金浦空港に帰国した。

チョン・ソンジン記者 , チョ・ジェヒ記者
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