23日に6月の貿易統計(速報)が公表されましたが、輸出が依然として振るいません。
地域別に見ると、2002~08年に驚異的な増加を見せた中国向け輸出の低迷が響いています。*1
中国では新車販売や粗鋼生産量が前年比マイナスになるなど、高度成長期が終焉を迎えつつある気配が強まりつつあります。
- China’s Stock-Market Rout Puts Car Sales in ‘Meat Grinder’ - Bloomberg Business
- China Steel Output Slides to Worst First Quarter in 20 Years - Bloomberg Business
中国向け輸出増が見込めなくなることは、製造業の国内生産にとって大きなマイナス要因です。「日本再興」シナリオにとっては誤算です。
賃金抑制→企業が内需に期待しなくなる→外需頼み(対中輸出や爆買い等)を続けてきた結果、日本経済は外国依存の脆弱な体質になってきたようです。内需主導の経済から、ギリシャのような外国のカネに頼る経済への構造転換が着実に進行中です。
補足
鉱物性燃料価格の急落は、日本経済に対する逆風が弱まったことを意味します。この傾向が続けば、GDP比1~2%のプラス効果が見込めます。
*1:輸出と設備投資が活発化した「史上最長の景気拡大」が、中国の高度成長に支えられたものだったことが分かります。