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2015.7.26 SUN
TEXT BY KATIE M. PALMER
WIRED NEWS(US)
Empty ketchup jar image from Shutterstock
容器から絞り出せないせいで、毎年捨てられるモノの量は驚くほど多い。歯磨き粉、接着剤、ケチャップについて言えば、最大で実に容量の15パーセントが捨てられてしまうというのだ。MITのマテリアル専攻の研究者グループが立ち上げたLiquiGlide社は、この問題を解決すべく、ケチャップを最後まで使い切るテクノロジーを開発した。
それは、フライパンの上を油が滑り落ちていくように、ボトルの表面をあらゆるものが即座に滑り落ちるようにする技術だ。6月30日、同社は国際的な食品パッケージ企業Orkla社と合意に至ったことを発表した。彼らは、マヨネーズのボトルの内側にLiquiGlide社のコーティング技術を使用することになったのだ。
まずは数年前に公開された、ケチャップを注ぐ様子を紹介するヴィデオを見てみよう。
同様のコーティング技術は山ほどあるが、それらには根本的な問題がある。どれも「毒性がある」のだ。超撥水性表面(蓮の葉を模倣して、でこぼこの固体となめらかな液体の間に空気のクッションをつくる)をつくりだす化学物質は、クルマのフロントガラスやブーツには使えるだろうが、食品には決して使えない。
では、LiquiGlide社はどのように食べても安全なコーティングを生み出したのだろうか?
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