日本経済新聞社は24日、英国の有力経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を発行するフィナンシャル・タイムズ・グループの買収について都内で記者会見した。出席した岡田直敏社長は「日経はアジア地域での取材力では現在でも世界一。日経の持つアジア情報をFTに提供したい。一方、FTとの提携で今よりもはるかに質の高い国際ニュースを日経読者に届けられる」と編集面での相乗効果を話した。FTの編集権については「お互いのカルチャー(文化)を尊重し、独立を維持する」と明言した。
買収交渉の経緯については「5週間前に交渉の打診があった。昨日、電話会議を開き、その場で価格などを決めた」(喜多恒雄会長)という。
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