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ゆるふわいずむ

読書と文具のファンブログ。

『このWeb小説がすごい!』雑感。

協力者アンケートに回答した縁で『このWeb小説がすごい!』を献本いただきました。ありがとうございます!

このWeb小説がすごい!

このWeb小説がすごい!

 

WEB上で掲載している/していた好きな小説について、Web一般票+協力者票のアンケート結果によるランキング。

結果を見ると、アンケート母集団が小さくて協力者票が相対的に大きくなったとか、宣伝力や信者力のある作品が強かったとか色々ありますが、それでも商業でこれをやったのがすごい!

だって、WEB小説ってネットの広い海にクラスタ点在しすぎてどこに誰がいるか正確なところはわからないのに、そこに地図を描こうと試行錯誤するのはやっぱりかっこよく見える。

結果だけならWEBでネタバレ探して終わってもいいですが、嗜好が多様化しているご時世なので、実際はランキング自体より、好きな作品探すための「ガイドブック」として使う方が「自分にとっての良作」とのエンカウント率高いと思いますランキング作の書評も各作品熱くて、それだけ読み応えありますし。何気に作品毎にQRコードがついてて、気になった作品がスマホですぐに読めて便利。

 

ちなみにこのランキング、宝島社さん自身の作品は入ってないのでご注意。せっかくなのでそんな宝島社さんから出版になった好きななろう小説を紹介すると、

正面入り口が異世界と繋がっちゃって異世界のお客が居酒屋料理に舌鼓を打つ人情温かな蝉川夏哉先生の『異世界居酒屋「のぶ」』と、
異世界居酒屋「のぶ」

異世界居酒屋「のぶ」

 

 日本人の少女の記憶を追って転生した、もっふもふきゃわわな子狐(?)と砦の騎士のほのぼのほっこり交流譚、三国司先生の『北の砦にて』です。

北の砦にて (「小説家になろう」発・書籍化作品)

北の砦にて (「小説家になろう」発・書籍化作品)

 

もし宝島社さんの作品に票入れていいよーと言われてたら、どっちも候補に挙げてました。もっふもふ子狐...!

 

その他ランキング雑感をつらつらと。

  • 無職転生。「天才は名監督にはなれない」の逆で、「持たぬ者の卑屈」を知る故の優しさの描き方が秀逸だと思うのです。「チーレム」をチープに描かない物語展開の結果としてこの栄冠なんだと。
  • 謙虚。上位余裕と油断して投票回避したら存外ランキングが高くなかった...悪役令嬢ものスキーとして不覚です。伏線の張り方とヘイト管理と「誠実でない語り手」的手法が素敵で、悪役令嬢モノ最高峰。
  • アリュージョニスト、信者多いし商業化への期待で1位取っても不思議じゃないと思ったら、...。正確には協力者票が全然入らなかったのですね。あらすじや導入部分や隠喩などなど、あえて敷居上げて冷やかしを断ってる感あるし、ランキングのようなお祭りには向かない判断かなー。
  • WEB小説って「ライトにストレスフリーに楽しみたい需要」も大きいと思うんですが、これに属する短編連作の良作(ぱっと思いつくのだと『異世界食堂』や『となりの魔王』)は思い入れ補正が低い分上位来ないだろうなーと思ったけど案の定だった!
異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)

異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)

 

個人的にとなりの魔王のクスクス笑える具合は半端ない。

となりの魔王 到来編<となりの魔王> (ビーズログ文庫アリス)

となりの魔王 到来編<となりの魔王> (ビーズログ文庫アリス)

 

ちょっと話題逸れました。

『このWeb小説がすごい!』は、ランキングの他、作家インタビュー、書籍化作家に聞く質問コーナー、書籍化作業の解説などで構成されてます。

自分的見所は、WEB小説の先駆者である「レイン」吉野匠先生と「ゲート」柳内たくみ先生の対談。紙とネットでの小説の書き方の違いや工夫とか、読者の声との付き合い方とか「おぉお...!」と思った。

 

深くも浅くも楽しめるガイドブックになっているので、Web小説お好きな&興味がある方は書店で手にとってみてはいかがですかー、と書いて〆です。

 

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