2015.7.18 13:00(1/2ページ)

【球界ここだけの話(239)】ホームラン競争よりボール拾いがしたかった柳田

【球界ここだけの話(239)】

ホームラン競争よりボール拾いがしたかった柳田

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
【プロ野球オールスターゲーム2015第1戦】ホームランダービー決勝で惜しくも敗れたソフトバンク・柳田悠岐=東京ドーム(撮影・中鉢久美子)

【プロ野球オールスターゲーム2015第1戦】ホームランダービー決勝で惜しくも敗れたソフトバンク・柳田悠岐=東京ドーム(撮影・中鉢久美子)【拡大】

 スターはツラいよ…。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(26)は、当初からファン投票で選出されたマツダオールスターゲーム2015のホームランダービーに乗り気ではなかった。

 シーズンで見せている圧倒的なフルスイングから、ファンが夢舞台でアーチ量産を期待するのは当然だろう。だが、本人は「緊張するから」という理由と、もう1つ、出たくないワケがあった。

 「去年、出たときに、みんなが楽しそうに外野でボールを拾っていて。今年、オールスターに選んでもらったときも『アレ、やりたいな』って思ってたんです。だけど、ダメでした…。楽しそうじゃないですか、アレ」

 柳田がしきりに「アレ」というのは、17日の第1戦(東京D)でのホームランダービーでも見られた全セ&全パの選手が外野に散って、スラッガーたちのボールをキャッチすることだ。拾ったボールをそのままスタンドに投げ込むなどして、ファンを喜ばせている。

 単なるボール拾いのように見えるが、2度目の球宴で2年連続でホームランダービーに出ることになった柳田としては、うらやましい光景に見えるようだ。仲のいい選手らで集まって、ああだこうだと言いながら見ているのだろうなあ…と、憧れは強まるばかりなのだろう。

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