中国の「戦勝記念日外交」と韓・中・日関係

中国の「戦勝記念日外交」と韓・中・日関係

 先月、韓国人男性が中国で中東呼吸器症候群(MERS)感染の診断を受けた際、中国のインターネットは炎上した。韓国政府と男性に対する露骨な非難が相次いだ。しかし、中国の官営メディアは1行たりとも韓国を批判しなかった。香港とは異なり、中国は「韓国旅行自粛令」も出さなかった。今月初め、吉林省集安市での交通事故で韓国の公務員ら10人が死亡すると、中国はすぐに「運転手(中国人)の過失」と発表した。吉林省の副省長が直接弔問に訪れ、事故の収拾を支援した。

 最近中国が韓国にソフトに接するのは、韓中関係が良好であることばかりが理由ではない。9月3日に北京で開かれる抗日戦争勝利70周年の軍事パレードに朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に出席してもらうための布石との見方が有力だ。習近平国家主席は抗日戦争勝利記念日の行事を契機として「中華民族の復興」を世界にアピールしようとしている。しかし、軍事パレードが「閑散」としたものになるとの懸念も示されている。英国、フランス、ドイツなど欧州の第2次世界大戦当事国はアジアの戦勝記念日にさほど関心がないとされる。1989年の天安門事件の現場で開かれる行事である点も各国をためらわせる。

 最近中国は戦勝記念日のお膳立てをするために必至だ。抗日戦争の中心的な当事国である韓中日3カ国が集まる場にしようとする狙いがあるからだ。歴史問題に背を向ける日本の安倍晋三首相に訪中を求めたのも同じ理由からだ。

 普段から日本批判を展開してきた環球時報は社説で、「中日の指導者が9月3日の戦勝記念日の行事に共に登場すれば、両国の和解の重要なシグナルになる」と述べた。中国中央テレビ(CCTV)も日本の敗戦直後に中国が養った日本人孤児約4000人のうち54人が70年ぶりに中国を訪問したニュースを大きく報じた。日帝(日本帝国主義)の蛮行を告発しつつも、中日間のつながりを切るまいとする動きだ。

北京=アン・ヨンヒョン特派員
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