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シリア 世界遺産アレッポの城壁が戦闘で破壊
7月13日 7時55分

シリア 世界遺産アレッポの城壁が戦闘で破壊
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世界遺産に登録されている、シリア北部アレッポにある城の壁の一部が、戦闘によって破壊され、長引く内戦で貴重な文化遺産が破壊されることへの懸念が一層高まっています。
イギリスを拠点にシリア国内の情報収集をしているシリア人権監視団によりますと、北部アレッポの中心部にあるアレッポ城の壁の一部が12日、爆発で破壊されたということです。
アレッポは旧市街全体が世界遺産に登録され、このうち中心部にあるアレッポ城は強固な城壁で囲まれ、中世の十字軍の攻撃にも耐えた貴重な文化遺産です。
シリア人権監視団は、城壁は反政府勢力がアレッポ城の地下に掘った地下道を政府軍が爆破した際に壊れたとしていますが、シリア国営通信は「テロリストが地下道を爆破したため壊れた」と伝えており、原因についてははっきりしていません。
シリアでは、過激派組織IS=イスラミックステートが支配下に置く古代ローマの遺跡パルミラで貴重な石像が破壊されたと伝えられるなど、政府軍や反政府勢力、それにISが入り乱れて続く内戦によって、貴重な文化遺産が破壊されることへの懸念が一層高まっています。

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