カノ=三浦英之
2015年7月9日21時18分
ナイジェリア北東部で、イスラム過激派「ボコ・ハラム」による自爆テロなどの被害が止まらない。5月末のブハリ新政権発足から約1カ月で、犠牲者は200人を超えた。子どもに爆弾を巻き付け、市場で爆発させるなど手口も残酷化している。
■泣きそうな顔で市場へ
北部カノの中心部。昨年12月10日に爆弾テロが起きた市場の壁に、爆弾の破片でできた無数の傷が残っていた。「17歳ぐらいのベールを着た少女が、泣きそうな顔で歩いてきた。どうしたんだろうと目をこらした瞬間に爆発した」。爆発で右目を負傷した衣料品店員アワル・ナシャッタさん(22)は振り返った。
ボコ・ハラムは、誘拐した子どもや女性に爆弾をくくりつけて人混みへ送り込み、遠隔操作で爆発させているとみられる。
市場では同日、少女2人が「爆発」し、少なくとも4人が死亡。3人目になる予定だった少女(当時13)は最初の爆発で負傷し、病院に運ばれた。
少女は2週間後に警察が開いた記者会見で「ボコ・ハラムのリーダーは『自爆テロをすれば、天国に行ける』と言った。私が『できない』と言うと、彼らは『お前を撃つ』と言った」と証言。ボコ・ハラムの拠点で多くの人が生き埋めにされるのを見たため、「生き埋めにされるのが怖かった」と打ち明けた。
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