ニュース
2015年07月07日 08時33分 UPDATE

「Apple Music」でラジオ復活? 流行発信、アルゴリズムではなく「人間」から (1/3)

「Apple Music」のラジオチャンネル「Beats 1」が注目を集めている。最先端のストリーミングと“オールドメディア”のラジオを融合させ、音楽のニューウエーブを起こそうという狙いだ。

[SankeiBiz]

 米アップルが開局したネットラジオ「ビーツ1」が注目を集めている。定額で音楽が聴き放題となるストリーミング方式のネット配信サービス「アップル・ミュージック」のメニューの一つとして開始。「iPhone(アイフォーン)」などアップルの端末で無料で聴くことができ、人気DJが24時間生放送で、流行を先取りする音楽を日本を含む約100カ国のリスナーに届けている。最先端のストリーミングと、昔懐かしい“オールドメディア”の代表であるラジオを融合させ、音楽のニューウエーブを起こそうというのがアップルの狙いだ。

人気DJが「出合い」演出

 ビーツ1の放送は先月30日、米ロサンゼルス発の番組でスタート。アップルが2月に英BBC放送のラジオ局「Radio 1」から引き抜いた人気DJ、ゼイン・ロウさん(41)による、ヒップホップ界のカリスマ、エミネムさん(42)の独占インタビューがオンエアされた。

 局名には、アップルが昨年8月に約30億ドル(約3700億円)で買収した世界中で若者に人気の高級ヘッドホンメーカー、ビーツの名を使い、そのブランド力を最大限に活用している。

 ロスのほか、ニューヨーク、ロンドンという音楽シーンをリードする3都市から番組を発信。各地のDJが独自に選んだ時代を先取りするお薦め曲を紹介するほか、ファン垂涎(すいぜん)の人気ミュージシャンとのインタビューも続々と放送。7月のラインアップには英歌手、エルトン・ジョンさん(68)や米ラップ歌手兼音楽プロデューサーでビーツの創業者でもあるドクター・ドレーさん(50)といった超大物が名を連ねている。

       1|2|3 次のページへ

Copyright (c) 2015 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -
日本はIT先進国になれるのか? 目の前の問題を解決しつつ、2020年に向けたITの進化を考える