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才能がない者は努力したってムダです。
センスのない者は努力するな、です。
何年もスゲェ頑張ってるのに全然成果がでない人。
努力しても努力しても望んでる結果が出ない人。
その努力、もうやめていいと思います。
いや。
絶対やめた方がいいです。
そんなムダな努力は自己満足でしかないですから。自己満足なんて、ただの甘えですから。その辺の中2と一緒です。
そのために失われる大事な時間や体力を、自分にあった道を進むのに使った方がずっといいです。
自分の進むべき道って、案外、立ち止まった時に見えてきますから。
芸人として自分の進む道が12年間見えなかった俺が言うのもなんですけど。
『クズころがし』P17より
『クズころがし』鈴木 拓/主婦と生活社/1188円
炎上芸人、芸能界一のクズ芸人……等々、不名誉な数々の異名を持つ人気お笑いコンビ・ドランクドラゴンの鈴木拓さんが「どんなに嫌われても、そこそこの成功をつかめる」「厳しい社会をしたたかに生き抜ける」処世術を初めて綴りました!
キレイごとを言わないキャラで蛭子能収に近づく
—— 各局のバラエティ番組に加え、朝ドラ『まれ』(NHK総合)へのご出演と大活躍ですね!
鈴木拓 (以下、鈴木) ありがとうございます。
—— どんなオファーが多いですか?
鈴木 それが最近ちょっとオファーの感じが変わってきて、「鈴木さんなりの意見を言ってください」ってご意見番みたいな依頼が増えてます。
—— と言いますと?
鈴木 ミエとか好感度を気にして、本音を隠そうとしている人がいて、司会者の方に「この人、本心では何を考えてるのかわからないんだけど、教えてよ、鈴木」って聞かれたら、「この人は今、カネのことしか考えてません!」って指摘する役割です。ウケると同時に、「おおーっ、そうだよな!」ってみんなが感心してくれるようになってきましたね。
—— ポジションが変わってきたんですね。
鈴木 「ほら、お前らの本音はこれだろ!」って指摘すると、以前は非難めいた反応が起きていたんです。だけど、『ガキの使い』の「24時間ロングインタビュー」※以降、ちょっとずつ変わっていきました。「確かに当たってるよな」って納得が半分、「でも、普通はそんなにハッキリとは言わないけどな」って、呆れられるの半分な感じです。僕は昔から一貫して、ウソを言ってるつもりはないんです。なんだか、どんどん蛭子(能収)さんに近づいていってますね……。 ※「24時間ロングインタビュー」:生い立ちや趣味など24時間ぶっ通しでインタビューされる企画。鈴木から思わぬ“名言”が飛び出したとして話題に。
—— 先日、テレビ東京の番組※で共演なさってましたね。 ※「テレビ東京の番組」:2015年4月12日放送の『トーキョーライブ22時』に「生放送が怖い芸能人」として、鈴木奈々を加えた3人でゲスト出演。
鈴木 僕も蛭子さんも本音しか言わないので、地獄みたいなメチャクチャなロケでした。相方の塚っちゃん(塚地武雅)が僕らを止める感じで。蛭子さんが漫画家の松本零士さんの大ファンってことで、松本さんのご自宅にロケで伺うって企画だったんですけど、貴重な原画をプレゼントしてもらって、すかさず「これ売ったお金で競艇に行きます!」って本人の目の前で言っちゃうんですよ。あの人、ボケて言ってるんじゃなくて、ただの本音ですから。
—— (笑)。拓さんも蛭子さんも、なかなか口にしづらいことをズバッと言葉にしてくれます。『クズころがし』も拓さんだから言える内容ばかりで、意外なほどの説得力があってビックリしました。
鈴木 みんなが言おうとしないことを言っちゃってるので(笑)。たとえば、好感度なんかいらない、ってのもそうです。僕にとっての本当のお客さんは視聴者ではなく、仕事を直接くれるマスコミだ、とか。文句ばっかり言ってるクレーマーなんて、テレビをつまらなくする最大の敵ですからね! 評論家なら誰でもなれるんですよ。ゼロから作ってる人と、イチあるのを文句いうのでは全然ちがうじゃないですか。
—— 中に出てくる「言ってはいけない『今が一番幸せ』」っていうのは?
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