米識者「米国との同盟関係、韓日が競争する理由ない」

-中国は終末段階・高高度防空ミサイル(THAAD)の配備に反対し、米国は南シナ海問題に関する韓国の役割を要求している。韓国が米国と中国の間で選択を強要されるという分析もあるが。

 「THAAD問題について、中国の考えは間違っている。韓国は、実質的な北朝鮮のミサイルの脅威にさらされている。中国がTHAAD配備を望まないなら、確実に、北朝鮮が韓国を脅かさないようにすべきだ。北朝鮮に対する影響力はまだ十分にある。南シナ海問題に関する米国の要求は、同盟国として地域安全保障を共に考えようという意味だ。韓国の利害が韓半島だけに局限される時期は過ぎ去った。広い意味で、韓国にも利害関係がある」

-米国は北東アジアで、日本の役割の方をはるかに強調している。韓日の対立のせいで、一方に傾いているようだが、正しい行動なのか。

 「日本が過去60-70年間、北東アジアで米国が考える際に大きな役割を果たしてきたことは事実だ。第2の経済大国で、自衛隊のような強い力もある。米国は、日本が韓半島を含む広範な地域で役割を果たすべきだと思っている。当然の考えだ。韓国も、今ではグローバルな主体として役割を果たすべきだ。米国との同盟関係をめぐって韓日両国が競争する理由はない。両国どちらも重要な同盟国で、韓日間の良い関係も必要だ。歴史問題を持ち出して対立するばかりでは、誰も得しない」

-とはいえ、現実は容易ではない。指導者は世論をうかがってばかりで、隣国との適切な関係をつくれずにいる。どうすべきか。

 「両国関係に前向きな流れがある。良くなるだろう。そこで指導者は、指導者らしくすべきだ。指導者は、世論を反映するだけでなく、世論を形成し、引っ張っていくべきだ。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と安倍晋三首相は、私的に(会ったりして)外交的成果を挙げることもできる。互いに立場を説明し、助け合うことも重要だ。両国首脳間のパートナーシップがあってこそ、先に進める」

整理/ワシントン=ユン・ジョンホ特派員 , インタビュー/ウ・ジョンヨプ峨山政策研究院ワシントン事務所長
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