恋愛を省略し結婚を目指す韓国の草食男たち

恋愛よりも経済的安定求め、結局結婚情報会社へ…
男女会員の割合逆転「男性超過」
女性は逆に「恋愛」志向…「結婚はキャリア妨げる」と消極的

 こうした現象について、デュオのパク・スギョン代表(49)は「若い男性たちが恋愛よりも経済的安定を求めたり、自己啓発に投資してから結婚に直行したりすることを好む傾向が強まったためと見られる」と分析した。就職難や不況が続き、恋愛感情や交際にかかる時間・お金を「費用」として認識する男性が増えるにつれ、恋愛という段階を飛ばして結婚情報会社を通じ配偶者選びをする男性も増加しているということだ。

 「恋愛経験が少ない、あるいはほとんどない草食男は女性との交際に未熟なため、結婚情報会社に頼る傾向がある」と業界関係者は言う。ある結婚会社関係者は「就職活動や仕事に手一杯で、恋愛どころではなく就職・仕事上の成功ばかり追い求めてきた草食男たちは、結婚相手探しの要領どころか、女性に接する基本的なマナーもよく知らないケースが多い。相談員が基本的なマナーから教え、紹介する女性と会う場所まで設定する」と語った。

 専門家らによると、草食男とは反対に、結婚より恋愛を好む働く女性は増えているという。働く女性は結婚や出産で仕事のキャリアが途切れることを嫌がるため、結婚には消極的だが恋愛には積極的だということだ。日本では、こうした女性たちは恋愛に消極的な草食男に対して「肉食女」と呼ばれている。最近の韓国ドラマで「年上女・年下男」カップルがよく登場するのも、結婚適齢期に入った草食男と肉食女のミスマッチを示しているという見方もある。ソウル大学のクァク・クムジュ教授(心理学)は「就職難と不況で恋愛をコストと考える『草食男』と、結婚を損だと考える『肉食女』の目線の違いから起こる不一致かもしれない」と分析した。

ペ・ジュンヨン記者
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