【ソウル聯合ニュース】外務省の杉山晋輔外務審議官が1日、非公式で韓国を訪問したことが1日、分かった。
韓国政府の当局者は先月21~22日の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の訪日の結果など、「両国の関心事について議論するため、日本側が杉山氏の訪韓を希望した」と伝えた。外務省の広報担当の実務者らも同行したもようだ。
杉山氏は同日午前、韓国外交部の金ホン均(キム・ホンギュン)次官補、午後には趙兌烈(チョ・テヨル)第2次官とそれぞれ会談した。当局者によると、会談では朝鮮人が強制労働させられた施設が含まれる「明治日本の産業革命遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録問題などについて協議した。趙氏との会談では大詰めの調整が行われたという。趙氏は産業革命遺産の登録をめぐる韓国政府代表団の首席代表を務める。産業革命遺産の登録の可否はドイツ・ボンで行われている世界遺産委員会で4日ごろに決まる見通し。趙氏は2日、ドイツに向けて出発する。