SEO対策とは〜初心者でも分かるSEO対策の基礎〜「ferretの事例を公開」
「SEO対策をして検索エンジンからの集客を増やしてくれ」
そう上司に言われて途方にくれている方も少なくないのではないでしょうか。
SEO対策とは、YahooやGoogleで検索をしているユーザーに向け、ページを最適化し検索結果で多く露出をすることでアクセスを集める一連の流れのことを指します。
「SEO対策」と検索をしたものの、色んなサイトやブログが好き勝手にSEO対策の方法を紹介しているのを見て、どの対策が本当に効果があるのか分からなかったり、何から手を付ければいいのか分からなくなってはいませんか?
でも、それは仕方のないことです。SEO対策のやり方は日々変わっているにも関わらず、検索で出てくる対策方法は過去のSEO対策も表示されるからです。
「ferret」は2014年9月に立ち上げ、アクセスの約5割をSEO対策で集めています。そのやり方を一部ではありますがご紹介します。
目次
- SEO対策とは
- SEOの歴史の変遷
- SEO対策キーワードを決める
- 上位表示されやすいコンテンツを作る
- SEOツールを使って効率的に対策をする
- 基本系
- 対策キーワード発見系
- 順位チェック系
- 被リンクチェック系
- スマホ対策系
- 被リンクを効率的に集める
1. SEO対策とは
SEO対策とは、Search Engine Optimizationの頭文字をとった言葉で、日本語にすると検索エンジン最適化となります。
検索ユーザーに向けて、ホームページを検索結果で多く露出をするために行う最適化することを意味します。
検索結果に表示されるものとして、リスティング広告があります。
ただ、SEOとは明らかに違いリスティングはお金を掛ければ上位表示することができるのと比べ、SEOはお金をかけたからといって上位表示が約束されてはいません。また表示場所も違います。
表示される場所としては下記の違いがあります。
1.1 SEO対策は、基本的にGoogle対策
日本の検索サイトといえば、メインはYahooとGoogleです。
ですので、この2つで対策ができていればとりあえずは良いということになります。
実は、Yahooの検索エンジンはGoogleのものを借りて使っているので、GoogleのSEO対策が出来ていればYahooも対策できたことになる訳です。ただしYahooは、Yahooの保持しているコンテンツや提携先の情報などの独自の検索結果を差し込むので、それ理解しておく必要があります。
1.2 Yahooの検索結果にだけ差し込まれるもの
NAVERまとめ
検索結果の間に表示されます。
参考:Yahoo! JAPANとNHN Japan、検索領域での業務提携に基本合意
検索数の多いキーワードに差し込まれる傾向があるため、NAVERまとめに記事を作ってそこからアクセスを集めようとする人もいます。
Yahoo知恵袋
Yahooの検索結果にはYahoo知恵袋も表示されます。こちらも検索キーワードによっては表示されたりされなかったりがありますが、しっかりと差し込まれているのが分かるのではないでしょうか。特にお悩み系のキーワードなどは多く差し込まれます。
Yahooショッピング
Yahooショッピングが差し込まれるのは、ショッピング系キーワードが多いです。
Yahooオークション
Yahooショッピングと同様に、オークションもキーワードが似ているためセットで差し込まれることが多いです。
Yahooニュース
ニュースは直近で、検索キーワードに該当するニュースがあったときに差し込まれています。
1.3 YahooとGoogleのシェアの違い
日本のメイン検索サイトは、YahooとGoogleです。これら2つのサイトの利用状況は把握しておきましょう。
※サーチエンジン シェアによると、2015年6月23日時点
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|
Yahoo 60.29% | Google 31.05% | bing 5.04% | docomo 2.88% | naver 0.53% |
となっているようです。YahooとGoogleで90%を超えています。
1.4 検索ユーザー層の違い・特徴
SEO対策においてあまり意識する必要がありませんが、ユーザー層の違いにも触れておきましょう。
少し古いデータになりますが、2011年に公表されたデータから引用します。
・男性では『Google』と『Yahoo!JAPAN』がほぼ同数だが、女性では『Yahoo!JAPAN』の方が倍以上多くなっている。
・男女ともに、若年層ほど『Google』が多い傾向にある。
・“20代男性”だけ『Google』の方が多く、『Googleだけ利用している』は22.5%で、“全体”を約13ポイント上回る。
引用元:スパイア、GoogleとYahoo!JAPANのユーザー調査を実施
参考:「Yahoo! JAPAN」が訴求できるユーザー層とは?
2. SEOの歴史の変遷
2.1 過去のSEO対策
過去のSEO対策は、今と比べかなりスパム行為が幅を効かせていました。
今も昔も、Googleはユーザーにより良いコンテンツを見せるために、あらゆる手段を用いてホームページの評価(ランク付け)を行っています。しかし、評価のロジックが今よりも難解ではなかったため、抜け穴が多く存在しました。
「有名な話が、被リンクが多いサイトほど上位表示されやすい」というようなものです。これは被リンク(外部リンク)を多く集めているページは、きっと評価が高いページであろう、と評価するGoogleのロジックがあったからです。しかし、今ではそんな単純な話ではなくなっています。
過去のSEO対策に共通しているのが、「テクニック」寄りであることが言えます。
例えば「被リンクを付ければ順位があがる」だったり、「文字数」などが挙げられます。その究極が「ブラックハットSEO」と呼ばれるもので、Googleが評価するロジックを探し出しそこへSEO対策を集中的に行うことでGoogleに良いホームページと誤認させるやり方です。
しかし、Googleは次々とそういったやり方に対して対策を講じており、イタチごっことなっています。
テクニック寄りのものが効果が無いわけではありませんが、それをやれば上がるというような単純化されたものではないことを理解しなければいけません。
2.2 今(2015年時点)のSEO対策
今のSEOは、過去に比べより本質的になっていると言われています。本質というのは、Googleが目指している形に近づいているということです。
以前からGoogleは、ユーザーが入力した検索キーワードに対して、より良いコンテンツを検索結果として返すことでユーザーの満足度を高めたいと考えています。
そのため、より良い検索結果を返すことに繋がるものを評価しています。
つまり、単純に被リンクをつければ検索順位が上がる時代は終わり、しっかと自然で質の高い被リンクを集めれば評価されるはずです。
理由としては、紹介したくなるコンテンツを持っているという証になっているからです。
2.2.1 質の高い被リンクとは
質の高い被リンクは、どうやったら集まるのでしょうか。
そもそも質の高い被リンクが自然に集まるようなコンテンツというのは、「当然のことながら質が高がゆにえリンクを貼りたくなる」という流れであることを理解しましょう。
その他大勢と同じような内容の独自性の無いコンテンツであれば、わざわざリンクを張って紹介しません。他のコンテンツと違い、紹介したくなるようなコンテンツ作りをしていれば、自ずとコンテンツに付けられていく被リンクも質が高くなっていくでしょう。
2.2.2 コンテンツSEOとは
最近、SEOといえばコンテンツSEOとも言われています。そもそもコンテンツSEOとは何なのでしょう。
コンテンツSEOとは継続してコンテンツを発信することで、検索からの流入を増やしホームページの露出を多くしていくSEOです。
しかし、前述したように良いコンテンツでなければ上位表示はされません。
よって、コンテンツSEOとは「良いコンテンツを発信することで、検索からの流入を増やし露出を多くしていくSEO」であると言えます。
ferretもコンテンツSEOを実践し、ホームページへの流入を増やしています。
2.3 Googleの理念を理解する
今も昔もGoogleの基本的な理念は変わっていません。それは「全てはユーザーのため」であるということです。以下にGoogleが現在も掲げている10の理念を引用します。
Google が掲げる 10 の事実
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3.遅いより速いほうがいい。
4.ウェブ上の民主主義は機能します。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7.世の中にはまだまだ情報があふれている。
8.情報のニーズはすべての国境を越える。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。
Google が掲げる 10 の事実
基本的にGoogleのサービスはこの理念を元に作られ、運営されています。
例えば、質の良いコンテンツを上位表示させるというのも、ユーザーにとってそのほうが使いやすいからです。ここでは1と2に該当します。
また3であれば、Googleは現在表示速度の遅いページに対して「Slow」マークを付けるテストを行っています。
参考:表示が遅いページはますます嫌われる?「Slow to load」の警告メッセージをモバイル検索でGoogleがテスト中
4は、被リンクが今でも有効であることの証でしょう。以前、PageRankという指標をGoogleは使っていました。
これはリンクがサイト間の投票のような意味合いで使われていました。質の良いコンテンツは、多くのコンテンツからリンクが張られるはずです。
このように、Googleの掲げている理念を理解することで、Web上で多く語られているSEO効果についても本当に効果があるのか見極められるのではないでしょうか。
3. SEO対策の第一歩はキーワードを知ること
質の高いコンテンツを作る必要があることを理解して頂けたと思いますが、それだけでは足りません。検索キーワードを調査・理解する必要があります。
※具体的な手法に関しては、「ferret」のSEOカリキュラムでも解説しています。合わせてもご覧ください。
参考:SEOカリキュラム
検索キーワードを調査することで、
・ユーザーニーズの理解
・SEO対策の順線順位付け
・上位表示したときの想定流入アクセス数
・上位表示したときの想定売上額
などを行うことができます。
具体的に検索キーワードの調査について解説していきます。
3.1 ユーザーニーズを理解する
検索キーワードを調査して、その検索をするユーザーのニーズを理解する方法を紹介します。
SEOにおいて、キーワード選びは非常に重要です。検索キーワードはユーザーニーズが視覚化されたものになりますので、自社の強みではないものを検索キーワードと選んでしまっても意味がありませんし、「自社の強みとニーズをどうマッチさせるのか」「市場のニーズは一体どんなものが強いのか」「多くあるニーズの中から、どんな優先順位を付けていくのか」など、検索キーワードはSEOの要なのです。
例えば、「歯科」と検索する人と「歯科 インプラント」と検索する人ではユーザーニーズが異なるということです。
・「歯」:歯科の意味を調べている、歯科を探している
・「歯科 インプラント」:インプラントができる歯科を探している
よって、「歯科」というキーワードで上位表示をしたいのであれば、歯科の意味や全国の歯科の住所が載っていなければいけないかもしれません。
このように検索キーワードには多くのニーズが隠されているので、しっかりと考えた上でSEO対策を行わなければいけなません。
◆キーワードプランナーを使ったユーザーニーズを理解するための具体的な手法を紹介している記事
参考:5. 基礎知識:SEO対策キーワードの具体的な選び方
3.2 SEO対策キーワードの検索数を調べる
検索数の調査には、外部ツールを使います。
Googleの検索数を調べるには「キーワードプランナー」を用い、Yahooの検索数を調べるには「キーワードアドバイスツール」を用います。その他にも「キーワードウォッチャー」などもありますが、キーワードプランナーとキーワードアドバイスツールの2つを使えば問題ないでしょう。
◆キーワードプランナーを使って検索数を調べる具体的な手順を紹介している記事
参考:6. 基礎知識:SEO対策キーワードの検索数を調べる
キーワードプランナー(Google)
キーワードプランナーはGoogleが提供しているツールで、GoogleAdwordsのためのツールですがGoogleのアカウントを持っていれば無料で使うことが可能です。
月間検索数や、競合の多さ、推奨入札単価などを知らべることができます。推奨入札単価は、広告出稿するときにしか使いませんが単価の高いキーワードほど人気ということなのでSEOの難易度も高いと考えて良いでしょう。
参考:キーワードプランナー
キーワードアドバイスツール(Yahoo)
Googleのキーワードプランナーと似たような機能を持つ、Yahoo提供のツールがキーワードアドバイスツールです。
月間検索数や、競合性、推定入札単価、推定表示回数、推定クリック数を調べることができます。
3.3 想定流入アクセス数・想定売上額を算出する
推定ではありますが、キーワードプランナーやキーワードアドバイスツールで月間の検索数(ニーズ)を把握し、そのキーワードからのアクセス数や売上額を調べることが可能になります。
◆検索数からの想定アクセス数・想定売上を調べる具体的な手順をもっと細かく紹介している記事はこちら
参考:8. 基礎知識:上位表示できたときの想定売上を算出する
検索結果の上位に表示されればされるほど、一般的には多くクリックされアクセス数も伸びる傾向にあります。月間検索数がわかれば、何位に表示されればどれくらいアクセスがあるのかを計算することができます。
計算式は、
月間検索数 ✕ クリック率(順位による) = 月間アクセス数
です。
上位表示のクリック率
イギリスのNetBoosterが独自に、検索結果のクリック率を調査したデータがあります。
参照:http://www.slideshare.net/NetBooster_UK
順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 19.35% |
2位 | 15.09% |
3位 | 11.45% |
4位 | 8.68% |
5位 | 7.21% |
6位 | 5.85% |
7位 | 4.63% |
8位 | 3.93% |
9位 | 3.35% |
10位 | 2.82% |
1位と10位のクリック率には約7倍の開きがあります。あくまでもデータで、キーワードやタイトルの付け方などで変わってきますが、参考値としてしっかり覚えておきましょう。
4. 上位表示されやすいコンテンツを作る
SEO対策で上位表示を目指すキーワードがある程度決まってきたら、次はその検索キーワードで検索する人たちが満足するようなコンテンツを作りましょう。
その検索する人たちは、どんな目的を持っているのか、何を解決したいのかを理解した上で、コンテンツを作る必要があります。
コンテンツ作りのネタの参考になるものをいくつか紹介します。
4.1 Yahoo知恵袋などのQAサイトからコンテンツのネタを拾う
Yahoo知恵袋などのQAサイトは多くの問題を抱えた質問者たちと、それに対するアンサー、そしてベストアンサーが集まっています。
QAサイトで、SEO対策キーワードを打ってみるとその検索キーワードを検索する人たちの解決したいニーズを知ることができ、ベストアンサーも書いてあるので、どういったコンテンツを作ればユーザーの課題を解決できるかのヒントになります。
4.2 サジェストキーワードからコンテンツのネタを拾う
サジェストキーワードはご存知でしょうか。
YahooやGoogleの検索ボックスにキーワードを打つと、掛けあわせキーワードをレコメンドしてくれる機能です。
打ち込んだキーワードと一緒に検索されている掛けあわせキーワードを表示してくれているのでニーズの高いキーワードといえます。
このサジェストキーワードを一括でダウンロードできるサイトがありますので、活用しましょう。
※ツールは下記に記載しています。
4.3 上位表示されている他サイトのページを調査する
既に上位表示されている他サイトのページは、当然コンテンツ内容もしっかりと評価されて上位表示されています。そのコンテンツを分析をし、そのページの持っているコンテンツを超えられるコンテンツを作ることを考えましょう。
・そのページが持っていて、自社が持っていないコンテンツはないか
・そのページが持っていないけど、自社が作れそうなコンテンツはないか
に尽きます。
すでにGoogleに評価されているページなので、ユーザーにも有益な情報が載っている可能性が高いといえます。
その上で、それを越えるユーザーが喜ぶ情報をコンテンツとして作ることを意識しましょう。ユーザーに評価されるコンテンツをGoogleも評価するため、これができれば上位表示の可能性は高くなります。
5. SEOツールを使って効率的に対策をする
世の中には多くのSEOツールがあり、これらを使うことで、被リンクを調べたり、内部対策の状況、上位表示されているページの調査などSEO対策に役立たせることができます。
- 【2015年最新版】無料で使えるSEO無料診断ツール10選
- 【保存版】今すぐ使えるSEO対策ツール目的別50選+1
- コンテンツSEOに必須のコピーコンテンツチェックツール7選
- Web担当者の負担を減らしてくれるSEOツール・サービス7選
これらの記事で紹介しているツールは、ferretの編集部で厳選したツールです。記事を読み込んで、必要なツールを選んでご利用することをオススメします。
そんな中でも、ferretのSEO対策を行ってるディレクターの私が実際に使っているツールを一部ご紹介します。
5.1 基本系
Google Search Console(Googleウェブマスターツール)
ホームページの健康診断をしてくれるツールです。以前はGoogleウェブマスターツールという名前でした。
https://www.google.com/webmasters/tools/home?hl=ja
Googleアナリティクス
無料で使えるアクセス解析ツールですが、非常に機能が豊富でアクセス解析を行っている企業のほとんどが導入しています。
http://www.google.co.jp/intl/ja_ALL/analytics/index.html
PageSpeed Insights
ページの表示速度をチェックするためのツールです。
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
5.2 対策キーワード系
GoogleAdoworsキーワードプランナー
Googleで指定したキーワードのGoogleの検索数を見ることができます。また、そのキーワードと一緒に検索されているキーワードなども見ることができ、コンテンツ作りにも役立てれます。
https://adwords.google.co.jp/KeywordPlanner
Yahoo!キーワードアドバイスツール
こちらはキーワードプランナーのYahoo版です。
https://login.bizmanager.yahoo.co.jp/login?url=https://promotionalads.business.yahoo.co.jp%2fAdvertiser%2fTools%2fKeywordAdviceTool
Googleトレンド
キーワードのトレンド調査に力を発揮するツールです。検索数の増減がグラフ化してみれるので、コンテンツをいつまでに用意しなければいけないか、などが分かります。
https://www.google.co.jp/trends/?hl=ja
Googleサジェストキーワード取得
ニーズ調査のときに非常に役立つのが、このサジェストキーワード取得。一覧をCSVでダウンロード出来るため便利です。
Googleサジェストキーワード取得.com
5.3 順位チェック系
HomeUp!
これはferretの運営元であるベーシック(弊社)が作っているCMSツールなのですが、順位チェックを定点観測してくれるツールも入っているのでこれを活用しています。
https://homeup.me/
5.4 被リンクチェック系
Ahrefs
シンガポールとウクライナの企業が作っている被リンクチェックツール。無料でもある程度使えます。海外でも広く使われているツールです。
https://ja.ahrefs.com/
SEOチェキ!
日本産のSEO被リンクチェックツール。被リンクチェック以外にも順位チェックなどもできるため、非常に便利です。
http://seocheki.net/
Open Site Explorer
被リンクチェックツールとして、とても有名な「Open Site Explorer」です。1日3回まで無料で使うことができます。
被リンクだけでなく、ドメインやページ単位のパワー状況なども算出してくれるので、競合との比較に便利です。
https://moz.com/researchtools/ose/
5.5 スマホ対策系
Mobile-Friendly Test
スマホサイトが「モバイルフレンドリー」化されているかどうかチェックできるツールです。
モバイルフレンドリー化されていないスマホサイトは上位表示が難しいということもあり、着実に対応しておくためにもこのツールでチェックしておきましょう。
http://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/?hl=ja
6. 被リンクを効率的に集める
被リンクは今も昔もSEOにおいては非常に重要と考えられています。
理由は、Googleがいくら賢くなったからといって、コンテンツの質を評価する力はまだまだ不十分で、そのためにもリンクによる評価を使わざるを得ないからです。
しかし、昔のように「リンク=評価」のままだとスパムが横行するのでそうならないロジックを併用しています。
2.2でも述べましたが、思わず誰かに紹介したくなるような有用なコンテンツを作ることで、被リンクは自然と集まってきます。
少しでも効率的に被リンクを集めるためにもいくつかのできることをしていきましょう。
6.1 受けている被リンクを分析する
自然な被リンクを集めるためにも、どんなコンテンツであれば被リンクを受けやすいかを知りましょう。
使うツールは「Ahrefs」です。
Ahrefsとはシンガポールとウクライナの企業が運営しているSEO向けのツールです。無料アカウントでもいくつかは分析できます。
ferretの被リンクの状況を表しています。RDというのが、被リンクドメインの数を表しています。この数が多ければ多いほど、多くのドメインから被リンクを受けているということになります。
まずは、RDの多いコンテンツの特徴を分析することでどんなコンテンツなら被リンクが集められるかを調べましょう。
6.2 シェアされているコンテンツを分析する
その横に、ソーシャルでのシェア数が表示されています。こうやってみると、ソーシャルのシェアとRDの数は比例していないのが分かります。
Facebookやtwitterなどで拡散をされても、SEOの効果は無いと以前Google公式で発言されていたことがありました。
Are pages from social media sites ranked differently?
ソーシャルにSEO効果が無いからといって、気にしないでいいわけではありません。
たとえSEO効果が無くても、拡散力で右に出るものはいないソーシャルですから、拡散されればされるほど、自社ホームページを紹介したいという人も増える可能性も高くなります。
ソーシャルで拡散されているコンテンツを分析し、拡散されやすいコンテンツというのもしっかりと理解しておきましょう。
まとめ
今回紹介した内容は、ferretで行っているSEO対策の一部ではありますが、やることで確実に効果があるSEO対策です。
Googleの理念からも分かる通り、SEO対策とはユーザーと向き合うことにつきます。誰のためのコンテンツなのかをしっかり考えていきましょう。
もしGoogleのためのコンテンツになっているのであれば、それは間違いなく上位表示されないコンテンツです。
ユーザーのためのコンテンツとはどんなものなのか、皆さんも自分で色々と試してみてください。