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地滑りで配管壊れ?箱根町一部、温泉の湯止まる

読売新聞 7月1日(水)13時25分配信

 箱根山の噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた神奈川県箱根町では、一部の施設で温泉の湯が止まるなどの影響が出始めた。

 避難指示区域となった半径1キロの主要県道などには、1日も前日に続き、立ち入りを禁止するため町職員が立ち、通りかかる車に迂回(うかい)を呼びかけた。

 温泉が止まっているのは同町仙石原地区の一部の旅館や保養所、公衆浴場の約70軒。仙石原、強羅地区の約400軒に温泉を供給する「箱根温泉供給」によると、6月29日午前から湯量が減り、約70軒で全く出なくなった。同社は噴気孔のある大涌谷から日量4000〜4500トンを供給していたが、29日以降は日量1600トンにとどまっている。「大涌谷の地滑りなどで配管が壊れた可能性がある」(同社)という。温泉供給施設のある避難指示区域内の大涌谷には立ち入ることができず、復旧のめどは立っていない。

最終更新:7月1日(水)13時25分

読売新聞