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IKEAが考える「簡易的な家」とは?
IKEAと言えば、安価な組み立て式家具が有名ですが、そのノウハウを利用して「難民用のシェルターを開発」していることは知っていますか?
世界の350万人近くが、難民キャンプで生活していると言われている昨今。
IKEAは、難民用住宅ユニットの専門家と協力して住環境を全面的に見直そうとしています。
家具感覚で組み立て
このシェルターもIKEAの家具同様、パーツがばらばらの状態で、段ボールに梱包され現地へ輸送されていきます。
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構造はごくシンプルで、パイプフレームの上に、プラスティックパネルを取り付けて組み立てる長方形のユニットタイプ。
それでも、今まで使われてきた粗布のテントと比べれば、その差は歴然ですよね。
また工具が必要なく、約4時間程度で出来上がるように作られているそう。
延べ面積は17.5平方メートルで(都内のちょっと狭いワンルーム程度)日よけカバーと、ソーラーパネルも完備。
5人まで快適に暮らすことができます。
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価格はおよそ7,500ドル(日本円で75万円程度)だが、大量生産することで、1,000ドル(日本円で10万円程度)まで落ちるだろうと、開発チームは期待しています。
目下の課題は施錠。
セキュリティの面でも施錠は重要な要素なのですが、ドアや窓を組みこむと、一気に価格が高くなりすぎてイメージしている価格帯の実現が難しいようです。
しかし、こうやって思考錯誤していくと必ずや現在のIKEAのようにデザイン性がよく安価なシェルター
が出来上がることに期待ができます。Pic:WIRED
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現在は、イラクやレバノン、エチオピアの難民キャンプで実際にテスト使用されています。
震災時の一時居住にも役立つであろう、このシェルター。
日本でもいち早く発売されることを。
Via:WIRED
佐藤 駿 Facebook Twitter
【デザインファーム】THE APP BASE株式会社 代表取締役/コワーキングスペース【DEN】 管理人/未来の選択肢を共有するWEBマガジン【THINK FUTURE】編集長
1984年9月27日生まれ。中央工学校建築設計科卒。二人娘のパパ。
建築業界(現場監督、設計事務所、インデザイン)→東日本大震災で価値感が大きく変わり、場所にとらわれない働き方ができるIT業界へ。
起業と同時に東京から長野へUターン。長野でコワーキングスペースDENを始め、地方発の起業家を増やし小さな経済圏を構築、挑戦する人を増やす。
未来の選択肢を共有するWEBマガジン THINK FUTUREで新しいライフスタイルを提供する。