早野透=桜美林大教授・元朝日新聞コラムニスト
2015年6月30日10時13分
ものごとはツキがなくなると、次から次へと不具合がでてくるものだが、私も40年間の永田町の盛衰を見てきて、何度もそれを実感してきた。今回、「文化芸術懇話会」なる(まったく実相にふさわしくない名前の)自民党の会合で、「マスコミ報道威圧」事件が起きたことなど、安倍政権も落ち目だなあという感じをぬぐえない。
安倍晋三首相が「安保法制」について「丁寧に説明したい」と言って、国会会期を95日間も延長したけれども、安倍さんが説明すればするほど、国民はなんだかよくわからない、まっ、よそうよ、といった感じが深まっている。「文化芸術懇話会」は安倍応援団ということらしく、そいつはマスコミの伝え方が悪い、マスコミを懲らしめなくちゃいかん、広告スポンサーを締めあげろといった議員発言が相次いだ。沖縄2紙は左翼にのっとられているとの暴言まで飛び出し、講師の百田尚樹氏も「絶対つぶさなあかん」と応じたそうで、あとで百田氏本人も「ポロッと軽口」で言ったと認めている。
こんなこと、軽口でいうか?
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