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人工知能を「民主化」するスタートアップ、Nara Logics

その開発以来、長らく一部の大企業や研究機関のものであった人工知能。これを「みんなのための人工知能」に変えようとしているのが、神経科学界のビッグネームが役員を務めるNara Logics社だ。彼らはいかにして人工知能の民主化を進めようとしているのか。

 
 
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TEXT BY DAVEY ALBA

WIRED NEWS(US)

Food background – food blogging, reading about food, searching for recipes or ordering food online. Flat design style. from Shutterstock

わたしはサンフランシスコに越してきたばかりで、お気に入りのレストラン探しの真っ最中だ。それでも、今週末ディナーに行く場所は決まっている。「ニックス・クリスピー・タコス」だ。そして家に帰ったら一息ついて、聞いたこともないモンゴルの映画『天空の草原のナンサ』を観る。

この2つをわたしにオススメしてくれたのは、人工知能アルゴリズムだ。このレストランは、メキシコ料理と「カジュアルな雰囲気の」ワインバーが好きなわたしにぴったりで、映画の方は「ドラマ映画好きのDNA」に合致するという。映画はわたしが好きな『6才のボクが、大人になるまで。』という作品と、ウェブ検索での類似度が高い。

このアルゴリズムを開発した企業「Nara Logics」を発案したのは、最高技術責任者(CTO)にして共同創業者のネイサン・ウィルソン。元MIT所属の研究者で、脳認知科学の博士号をもっている。

彼は研究者時代と働き始めの数年間を、ニューラルネットワークの研究に没頭して過ごし、ヒトの思考方法を模倣するソフトウェア開発に携わってきた。5年かけて開発したNara Logicsのブレインライク・プラットフォームは、こうした試行錯誤の結晶である。

マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点をおくNara Logicsの役員には、神経科学界のビッグネームが名を連ねる。プリンストン大のセバスチャン・スン、MITのムリガンカ・スール、ハーヴァード脳科学センターのエミリー・ヒュースキー。

この神経科学界の頭脳集団は、テクノロジーの世界にいったい何をもたらすのだろうか? グーグルやフェイスブック、マイクロソフトや百度(バイドゥ)といったITの巨人たちが、すでに社内に専門チームを結成して人工知能の可能性を広げようとしている、この時代に?

これら巨大企業はみな、自動翻訳から画像認識まで、自社のあらゆるオンラインサーヴィスの向上に人工知能を利用している。しかしウィルソンに言わせれば、こうした社内技術には依然として大きなギャップがある。人工知能を活用できるはずなのに、自分ではそれをつくり出すことができない企業や人々が多いのだ。

「パイプラインをつくり、研究成果を研究所の外にもち出すことで、わたしたちはこの研究を賢く応用する方法を探そうとしています」と、ウィルソンは言う。「Naraは人々のための人工知能なのです」

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