朴泰桓(パク・テファン)=26=とウィルソン・ロヤナエ・エルペ(27)。太極旗を身にまとい、来年のブラジル・リオデジャネイロ五輪への出場に向け調整を続ける両選手の話題は尽きない。
朴泰桓は昨年、仁川アジア競技大会を前にFINA(国際水泳連盟)が主催したドーピングテストで禁止薬物である男性ホルモン成分が検出され、18カ月間にわたる選手資格の停止(2014年9月3日-16年3月2日)処分を受けた。五輪で通算金メダル1個、銀メダル3個を獲得した水泳の英雄から、一夜にして奈落の底に突き落とされた上、「薬物野郎」といった汚名まで着せられた。
ケニア出身のマラソン選手、エルペは、2012年に開かれたソウル国際マラソンで自己ベスト(2時間05分37秒)をマークし優勝した。ところが同年末のドーピングテストに引っ掛かった。「マラリアの予防接種をしたことで問題となった」と故意性を否定したものの、IAAF(国際陸上競技連盟)から2年間の資格停止処分を受けた。今年初めに復帰したエルペは今年3月に開かれたソウル国際マラソンで2時間06分11秒をマーク。見事優勝に輝き、韓国での強さをあらためて見せつけた。エルペは、今秋か来年初めにも韓国への帰化を進める予定だ。「韓国を愛して韓国代表となり、リオ五輪で金メダルを獲得したい」と意気込みを語る。
■代表規定を変更すべき
エルペは6月25日に青陽郡庁に入団した。年俸は6000万ウォン(約660万円)だ。エルペは今後国内外のマラソン大会に出場する。国内で開かれる全国体育大会では長距離種目(5000メートル、1万メートル)を中心に出場する方向で検討中だ。
エルペの韓国名は「呉走韓(オ・ジュハン)」だ。「韓国のために走る」といった意味だ。こうしたエルペが法務部の特別帰化を通じて韓国国籍を取得したとしても、五輪に出場するためには越えなければならない障壁がある。「禁止薬物懲戒満了後3年が過ぎなければ国家代表になれない」という大韓体育会の規定があるのだ。原則的には来年3月に懲戒が解ける朴泰桓もリオ五輪に出場できる道が阻まれている。