【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が建設を進めていた平壌国際空港第2ターミナルの工事が終了し、7月1日に竣工(しゅんこう)式が行われる。朝鮮中央通信が25日、報じた。
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は新ターミナルのオープンを前に、李雪主(リ・ソルジュ)夫人と妹の与正(ヨジョン)朝鮮労働党副部長と共に専用機で空から視察した。
金第1書記は「建築の命である主体性、民族性を徹底して具体化し、国際的な基準に合致する航空史を作り上げた」と満足感を示した。
新ターミナルの主体性と民族性は金第1書記が昨年11月に設計のやり直しを指示した主な理由だった。
当時、金第1書記は現場を視察した際に不満を示し、工事の責任者だった馬元春(マ・ウォンチュン)国防委員会設計局長を地方に左遷したとされる。
また、金第1書記は同空港と平壌市内中心部を結ぶ高速鉄道や高速道路を新たに建設し、交通インフラを整備するよう指示した。
この日、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は、免税店や雑誌販売店、外国料理販売店、衣料店など空港内部の写真を公開し、洗練された雰囲気を印象付けた。
写真からは北朝鮮当局が国際基準を意識し注力した様子がうかがえる。
新ターミナルが完成したことで、第1ターミナルは国内線専用となり白頭山観光などに使われるとみられる。