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米 人権報告書でISの人権侵害を非難
6月26日 5時57分

アメリカ国務省は、去年1年間の世界の人権状況に関する報告書を発表し、過激派組織IS=イスラミックステートが、殺人や誘拐など「圧倒的な数の深刻な人権侵害を繰り返している」と非難しています。
アメリカ国務省は毎年、世界各国の人権状況をまとめて議会に報告しており、25日、去年の分の報告書が発表されました。
報告書では、去年1年間の状況について、過激派組織ISやボコ・ハラムなど、国家に属さない組織による広範な人権侵害が目立ったと指摘しています。
特にISについては、対立するイスラム教シーア派の住民や少数派のヤジディ教徒などに対する殺人や誘拐、それに奴隷としての売買など、「圧倒的な数の深刻な人権侵害を繰り返している」と非難しています。
記者会見したケリー国務長官は「国際社会は、こうした組織を撲滅に追い込む絶対的な義務を負っている」と述べました。
報告書ではこのほか、中国について、政府を批判する人を不当に拘束したり、インターネット上の言論を規制したりする状況が続いていると批判しています。
また、北朝鮮については、政府による組織的で広範な人権侵害が、去年、国連の特別委員会によって人道に対する罪に認定されたことを取り上げています。
一方、日本については、前の年に続いて、在日韓国・朝鮮人に対して差別的な発言を繰り返すいわゆる「ヘイト・スピーチ」を取り上げ、社会的な差別が続いていると指摘しています。

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