【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の最高裁が23日、北朝鮮で拘束されている韓国人男性、金国紀(キム・グクギ)氏と崔春吉(チェ・チュンギル)氏の2人に無期懲役に相当する無期労働教化刑の判決を言い渡した問題で、韓国統一部は同日、報道官声明を出し、強い遺憾を表明するとともに、2人の韓国への即時送還を求めた。
声明は「政府がこれまで数回にわたり、両氏の所在と健康状態を通知することと、家族と当局者、弁護人の面会を許容するよう要求したにもかかわらず、北がわが政府や家族にいかなる事前説明もなく、このような不当な措置を取ったのは、国際的な慣例はもちろん、人権と人道主義の精神に正面から反する」と批判した。
また、韓国政府は北の一方的な裁判結果を受け入れることができないとした上で、2人を速やかに釈放し、韓国に送還するよう要求した。
さらに、両氏を含め、現在北朝鮮で拘束中の韓国人4人が送還されるように最善を尽くしていくと強調した。
金氏と崔氏は韓国情報機関のスパイとして拘束され今年3月に平壌で記者会見を行った。両氏のほか宣教師のキム・ジョンウク氏、韓国系で米国永住権を持つ米大学生チュ・ウォンムン氏の4人が北朝鮮に拘束されている。