22日、ソウルと東京の韓日国交正常化50周年行事会場には同じびょうぶが登場し、注目を集めた。このびょうぶは、1965年12月18日にソウルで日韓基本条約が批准されたときに使われたハングルのびょうぶ(写真)で、駐日韓国大使館と駐韓日本大使館が半分ずつ保管してきた。
びょうぶには、朝鮮王朝時代の文人、松江ジョン・チョルの歌辞(朝鮮王朝時代の詩歌の一種)『星山別曲』が記されている。星山別曲は、ジョン・チョルが全羅南道潭陽の景観や風流を礼賛して作った歌辞。
双方の会場の演壇にこのびょうぶを立てようというアイデアは、日本側が出したと伝えられている。ある外交消息筋は「外交官の多くも、このびょうぶの存在をそもそも忘れていた。50周年の象徴性を最大化して和合の意味をたしかめるという観点から、良いアイデアだと思い、50年前のびょうぶを再度持ち出すことになった」と語った。22日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と安倍晋三首相は、共にこのびょうぶを背にして演説を行い「両国関係の未来のために協力しよう」というメッセージを発信した。