22日、韓日国交正常化50周年記念行事に先立ち、両国は「特使外交」を繰り広げた。日韓議員連盟の額賀福志郎会長はソウルで朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官は東京で安倍晋三首相とそれぞれ面会した。
尹長官はこの日、安倍首相の父親の晋太郎氏(1924-91)が外相時代の84年に来韓したとき撮影した写真をアルバムに貼り、安倍首相に手渡した。尹長官は「(安倍首相の父親が)1965年以降の韓日関係の改善に大きく貢献した」と述べたのに対し、安倍首相は笑みを浮かべ、韓国語で「カムサハムニダ(ありがとうございます)」と述べた。
尹長官は続けて「韓日関係の新たな50年の元年となるようにしていこう」という朴大統領のメッセージを伝え、安倍首相は「半世紀前のきょう、日韓両国が基本条約を締結し、新たな時代を切り開いたが、そんな日に尹長官とお会いできてうれしい」と答えた。午前11時15分から始まった会談は、予定よりも10分オーバーし、約30分間続いた。この日の会談には、柳興洙(ユ・フンス)駐日大使と、日本の世耕弘成・官房副長官が同席した。
一方、安倍首相の特使として来韓した額賀氏はこの日、大統領府で朴大統領を表敬訪問し「重要な隣国である両国が今後も手を取り、両国関係の発展のため努力していきたい」という安倍首相のメッセージを伝えた。これに対し朴大統領は「韓日関係を重視しており、両国関係の改善が、両国にとってプラスになるものと思う」と述べた。これに対し額賀氏は「国交正常化50周年記念のレセプションに両国の首脳が出席することになったことを、両国の国民全てが歓迎し、安心できるようになると思う」と述べた。会談には韓日議員連盟の会長を務める与党セヌリ党の徐清源(ソ・チョンウォン)最高委員と、大統領府のイ・ビョンギ秘書室長、別所浩郎・駐韓日本大使が同席した。