「後継者にも100億円ぐらいやらないといかん」

日経ビジネスオンライン
6月19日、ソフトバンクが昨年、米グーグルから招いたニケシュ・アローラ氏に約165億円の報酬を支払っていたことが明らかになった。同日の株主総会でアローラ氏は孫正義社長から「私の期待の星」と紹介され、代表取締役副社長に就任した。異例の高額報酬には孫社長の独特の考え方が反映されている。
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貴重な孫さんインタビュー。単純明快。
「俺はもう金の対価という次元ははっきり言って終わっているんだよ。どうせ使い切れないから。だけど、創業者としての事業意欲やスピリッツは別次元のものがあるんだよ。」
「自分で発明しなくてもいいと、一緒についてこいと。そのかわり命はないかもしらんと。付いてくるならあげましょう100億円と」
孫さんの志は高い。本当の後継者なら100億円渡してもいいかもしれないが、前渡しで、本当に後継者になるのか、不安感はある。
こういうリスクのとり方できるのが、本当に強いところ。下記記事も参照して欲しいが、後継者に関して確率論含めて考えている。そこで少しでも確率上げられるなら、そのためのコストは全く問題にならないという考え方をされているのだろう。
https://newspicks.com/news/1014753
「被災地にも100億円ぐらいやらないといかん」って感じだったんでしょうね。
後継者にも100億円ぐらい、とポンと払えるのは凄い話だと思いますが、本当のポイントは100億払えば孫正義亡き後のソフトバンクを本気で舵取りできる人材が育つのか、ですよね。
100億をはした金と思ってもらえれば成功なんでしょうけど、普通の人だとそれぐらい稼いじゃうと孫さんのようにリスク取り続けずに、自分の評判とか守りに入ってしまいそうですが。ニケシュ氏はどうなんだろ。
アローラ氏の報酬への言及もそうですが、この記事からは、

「だから、僕は宮内には少なくとも彼が引退するころまでには100億ぐらいはやらなきゃいかんと思っているんだよ。うん。本当に」

という部分も重要かと思います。

キレキレの起業家だけではなく、起業家を支援するまわりの人材に対しても十分な金銭的な報酬を提示することで、より多くの人材、そうした起業家を側面から支援する熟した人材が集まってくることが、より豊かなイノベーションが生まれる環境の創出に資するかと。
メジャーリーガーなら年俸20億円。日本だと最高でも5億円程度。残念ながら能力の高い選手はメジャーに行ってしまう。ビジネスでも同じで、現状のままだとシリコンバレーに人が集まる仕組みになっている。
100億円のきびだんご半端ない 笑 確かに桃太郎も鬼を倒すというビジョンだけでなく、きびだんごというインセンティブで仲間を集めている。改めてきびだんごも重要なんだなと。孫さんがおっしゃる通り、1兆円企業を仕切ってさらに大きく出来る逸材は日本に100万人に一人もいないかもしれないというのは腹落ちしてしまった。ITで未曾有な成長を遂げてるので人類としても、未体験ゾーンのチャレンジ領域。過去にそんな成長を経験した経営者はいないわけで、優秀な後継者は奪い合いになっていくのが必然。
一攫千金なきゃ、海賊なんてやってられんと。同意。