MERS:WHO「韓国旅行や貿易などを制限する必要なし」

WHO「サムスン・ソウル病院訪問者の全数調査を行う」「MERSは韓国政府が統制できる」

 世界保健機関(WHO)は17日「韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の流行は『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)』には当たらない」「現時点で韓国旅行や貿易などを制限する措置、あるいは入国時の特別な検査などは必要ない」との結論を下した。

 今回の韓国における感染拡大を受け、WHOは「世界の全ての国で、想定外の伝染病流行に備える必要があることをあらためて思い起こさせた」ともコメントした。WHOはMERS対策などについて検討する緊急の専門家会議を開催し、その結果に基づいて上記の公式コメントを出した。これまでWHOがPHEICを宣布したのは2009年の新型インフルエンザ、13年の小児まひ、14年のエボラ出血熱の計3回だった。

 現在の状況について、WHOは「地域全体が感染するとか、ウイルスの遺伝情報が突然変異を起こした痕跡は今のところない」とした上で「韓国政府はMERS感染者を確認してからこれまで、患者と接触した者の隔離など強い対応を行ってきたため、現時点では新たな感染者数は減少しているようだ」との見方を示し、韓国政府が感染拡大を食い止めることができるとの見解を示した。ただし、今後数週間に再び新たな患者が発生することも考えられること、とりわけ流行の初期に患者と接触しながら把握されていない人の中から、新たに患者が発生することもあり得ると警告した。

 中央MERS管理対策本部はこの日「8人の感染が新たに確認され、患者数が162人に増えた」と発表した。また隔離対象者も922人増えて6508人となった。同対策本部企画総括チームのクォン・ジュンウク氏は「6月末までに感染を収束に向かわせることが1次的な目標だ」と話し、その上で「137人目の患者(サムスン・ソウル病院で患者の移送を担当する職員)をきっかけに広まった3次流行を阻止するため、今月2-10日にサムスン・ソウル病院を訪問した人について全数調査を行う」との方針を説明した。

李智恵(イ・ジヘ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース