2015年6月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
米音楽誌Rolling StoneがプログレのアルバムTOP50を発表しましたのでご紹介いたします。
好評だったこちらのランキングとはベスト10もだいぶ違いますね~。
それではどうぞお楽しみください!
50位: Happy the Man /『HAPPY THE MAN』(1977)
49位: Ruins /『HYDEROMASTGRONINGEM』(1995)
48位: FM /『BLACK NOISE』(1977)
47位: Crack the Sky /『CRACK THE SKY』(1975)
46位: Carmen /『FANDANGOS IN SPACE』(1973)
45位: Triumvirat /『ILLUSIONS ON A DOUBLE DIMPLE』(1974)
44位: Strawbs /『HERO AND HEROINE』(1974)
43位: ELO/『ELDORADO』(1974)
42位: Meshuggah /『DESTROY ERASE IMPROVE』(1995)
41位: Amon Duul II /『YETI』(1970)
40位: The Soft Machine /『THIRD』(1970)
39位: Porcupine Tree /『FEAR OF A BLANK PLANET』(2007)
38位: Gong /『YOU』(1974)
37位: Marillion /『CLUTCHING AT STRAWS』(1987)
36位: Harmonium /『SI ON AVAIT BESOIN D’UNE CINQUIEME SAISON』(1975)
35位: Banco Del Mutuo Soccorso /『IO SONO NATO LIBERO』(1973)
34位: Caravan /『IN THE LAND OF GRAY AND PINK』(1971)
33位: Tool /『LATERALUS』(2001)
32位: Kansas /『LEFTOVERTURE』(1976)
31位: Renaissance /『ASHES ARE BURNING』(1973)
30位: U.K. /『U.K.』(1978)
29位: Dream Theater /『METROPOLIS PT.2: SCENES FROM A MEMORY』(1999)
28位: Opeth /『BLACKWATER PARK』(2001)
27位: Supertramp /『CRIME OF THE CENTURY』(1974)
26位: Van Der Graaf Generator /『PAWN HEARTS』(1971)
25位: The Mars Volta /『DE-LOUSED IN THE COMATORIUM』(2003)
24位: Magma /『M.D.K』(1973)
23位: Tangerine Dream /『PHAEDRA』(1974)
22位: Rush /『2112』(1976)
21位: Camel /『MIRAGE』(1974)
いよいよTOP10!
原文はこちら
http://www.rollingstone.com/music/lists/50-greatest-prog-rock-albums-of-all-time-20150617
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。BEATLESの「Abbey Road」を蹴落とし全英トップにのし上がった本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター。
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、HDCD、定価2310。
盤B
ジャケに若干スレ・若干使用感・ケースツメ跡あり
QUELLIを母体に結成され、後にバンドの顔となるMauro Paganiを迎えて改名。英国とはまた違ったイタリアの素晴らしい叙情性を放ち、EL&PのMANTICOREからPete Sinfieldの戦略で世界デビューまで果たしたイタリアン・シンフォニック・ロック代表グループの72年2nd。イタリア盤としてデビュー作に続きリリースされた本作から全曲を抜き出し、世界への飛躍を成し遂げたのが次作「Photos Of Ghosts」ということになりますが、次作と比べると荒さがあるもののイタリア語で歌われる叙情と爆発的なバンドの勢いを閉じ込めた作品であり、甲乙の付けられない名盤となっています。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2100。
SOFT MACHINEと同じWILD FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、定価1835。
盤A
デジパック側面部に折れあり
KING CRIMSONで製作を共にしたJohn WettonとBill Brufordが、インプロヴィゼーション主体のキーボード・ロックグループを画策し、ROXY MUSICでの交流からEddie Jobson、そしてJohn Wettonのソロ作に参加したAllan Holdsworthを迎えて結成されたスーパー・バンドの78年デビュー作。プログレッシブ・ロックが確実に衰退していく中でリリースされた傑作であり、John Wettonのポップ志向とBill Brufordのジャズ・ロック的な躍動感、Allan Holdsworthの技巧とEddie Jobsonの奔放できらびやかなサウンドが結集した作品であり、プログレッシブ・ロック復興を賭けた傑作です。定価1750。
多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの73年デビューアルバム。契約第1号アーティストのデビュー作としてヴァージンレコードの飛躍にも多大な貢献をした大名盤であり、また、本人の意図の範疇ではないながらも映画「エクソシスト」のテーマとしても有名な作品です。そのためおどろおどろしいイメージを持たれがちですが、実際はどこまでも美しく、雄大な自然を想起させる25分、23分の大曲2曲であり、膨大な数の地道なオーバーダビングを繰り返して作られた完全無欠の音像は70年代ロック史に深く刻み込まれています。ブックレット仕様、デジタル・リマスター。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。デジパック仕様、スリップケース付き、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲、定価1890。
デジパック仕様、スリップケース付き、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲、定価1890
盤A
帯有
解説に黄ばみあり、スリップケース端に小さい破れあり
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる70年3rd。Elton Deanに加えて、Nick Evans、Lyn Dobson、Rad Spail、Jimmy Hastingsという管弦奏者を充実させた8人体勢で録音された本作は、20分に迫る大曲4曲で聴かせる意欲作であり、初期のサイケデリック・ロックの音楽性を下地にしながらも、構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した傑作です。紙ジャケット仕様、ボーナスディスク含む2枚組、デジタル・リマスター。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。 紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2580。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2580
盤B
帯有
紙ジャケに若干圧痕、帯に中央部分色褪せあり
YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は73年にリリースされた2nd。クラシカルな中に多少のサイケデリック感覚を残したデビュー作から方向性が定まり、牧歌的なのどかさと英国叙情、オーケストラを従えたシンフォニック・ロックの世界を作り上げています。以降ライブでも取り上げられる機会の多い名曲となった「カーペット・オブ・ザ・サン」「燃ゆる灰」などを収録。紙ジャケット仕様。
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの73年3rd。その内容は、前作で爆発的なテンションを聴かせた攻撃性、アヴァンギャルドなサウンドをオリジナリティーに落とし込み、クラシカルな気品を持ったシンフォニック・ロックにまとめた名盤です。勢いで押し続けるような作風からバランスの取れたトータルなサウンドへの移行が見受けられ全体的にスッキリした印象を持ちますが、それによってへヴィーなセクションと静寂に包まれるセクションの対比が明確に描かれています。廃盤、Blu-spec CD、デジタル・リマスター、定価2500。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの72年4th。プログレッシブ・ロックの代名詞のひとつであるメロトロンのロング・トーンで幕を開ける本作は、定番曲「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」、そして20分を超える名曲「サパーズ・レディ」を収録しPeter Gabriel期GENESISのサウンドを確立させた名作であり、「幻惑のブロードウェイ」と並ぶ彼らの代表作の1つ。寓話的幻想性を持ったシアトリカル・ロックの最高峰です。デジタル・リマスター。
マンドリンも操るヴァイオリニスト、キーボード、ドラムスという変則的な編成を取り、非常にポップでスペーシーなシンフォニック・ロックを聴かせるカナダのグループの79年2nd。アメリカ大陸ならではのキャッチーなハード・ポップ路線のメロディーと、きらびやかでスペーシーなキーボードを中心とした色彩感あるシンフォニック・ロックとなっています。やはりNash The Slashによるエレクトリック・ヴァイオリンの存在がより一層シンフォニック・ロック然としたサウンドを演出しており、キーボードとのテクニカルな掛け合いやスリリングなパフォーマンスにはプログレッシブな魅力が溢れています。紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、定価3024。
68年に「日曜日の印象」でデビュー、イギリスのプログレッシブ・ロックシーンを代表するバンドであり、デビュー当初から独自のポジションを築き異彩を放っていたグループ。首謀者Ian AndersonのフルートはCAMELのそれとは全く方向性の違うエネルギッシュなものであり、バンドの代名詞となっています。本作は彼らの代表作と名高い72年作。8歳の天才詩人「ジェラルド」の社会風刺詩を用いてバンドが曲を作り上げたという架空のコンセプトのもと、ジャケットアートまでコンセプチュアルに作られ、大曲1曲のみで構成されたトータル・アルバムの傑作です。全米1位に輝き、世界的な成功を収めたブリティッシュ・ロック史に残る名盤。25周年記念限定盤、フルサイズの新聞記事付き、THICK AS A BRICKのライヴヴァージョン&インタヴューをボーナス・トラック収録、スリップケース付き、リマスター。
25周年記念限定盤、フルサイズの新聞記事付き、THICK AS A BRICKのライヴヴァージョン&インタヴューをボーナス・トラック収録、スリップケース付き、リマスター
盤B
インナースリーヴに若干折れ、スリップケースに若干色褪せあり
フラメンコとロックを融合したサウンドで大きな注目を集めた5人組。トニー・ヴィスコンティのプロデュースによる1st。73年作。フラメンコの静と動を表現したオリジナリティー溢れるサウンドは現在でも十分刺激的。メンバーのジョン・グラスコックは後にジェスロ・タルに加入。紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、定価2730。
CAMELへ参加することになるKit Watkinsが在籍したことでも知られている、非常にファンタジックなシンフォニック・プログレッシブ・ロックを聴かせるアメリカのグループの77年デビュー作。その内容はキーボードのゴージャスな音を駆使しつつ、サックスやフルートが彩りを添え、メカニカルな超絶技巧によって細かいフレーズを丹念に編みこみながら聴かせる素晴らしいものであり、めまぐるしく変化するフックに富んだテクニカル・シンフォニック・ロックの名盤となっています。時代を反映したほのかなフュージョンテイストも顔をのぞかせる、傑作と言えるでしょう。
12年デジタル・リマスター。
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