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「英語学習に隠しコマンドはない」苦手な英語を克服するための11のアドバイス

「英語学習に隠しコマンドはない」苦手な英語を克服するための11のアドバイス

こんにちは、ナッツです。

僕はこれまで海外向けメディアに興味があり、いろいろ下調べをしてきました。なにせ英語圏はインターネットユーザーの母数が多いため、日本語で記事を書くよりも多くの方に読んでもらえる可能性があるわけです。ワクワクしませんか?

僕はワクワクしました。そして「これは、もう実際に記事を書いて世界に向けて発信してみよう!」と思ったわけですが、いざ記事を書こうと思ったときに1つだけ問題が。

……英語ができない! 

「これでは “世界のNUTS” になれないじゃないか!」と焦りを感じていた最中、英語キュレーターとして注目のセレン(@cellen0)さんにお会いする機会がありました。セレンさんのアドバイスが的確すぎて感動したので、「英語は苦手なんだよなぁ」と思われている方のためにもご紹介したいと思います!

はじめに:セレンさんってどんな人?

まずはじめに、セレンさんについてご紹介させてください!

セレン@英語キュレーター™

英語キュレーターセレンさん

元々はシンガーソングライターとしてデビューし、音楽家や音楽の講師としても活動をしながら、現在は英語キュレーターとして英語イベント、スピーチ大会などでの登壇、ワークショップやセミナー、企業研修、TEDxTokyoのスピーカーキュレーションまでこなし、7月にはご自身初となる書籍の出版をも予定されているセレンさん。

そんなセレンさんが英語学習を始めたのはなんと2011年、わずか4年前のことでした。街で外国人に声をかけられて「あっ、自分は英語が話せないんだ」という事実を叩き付けられたことが英語学習を始めたキッカケだそうです。

そして留学経験もゼロ、海外経験もゼロというところからスタート。学習法や独自の英語観、力強いメッセージを発信していたセレンさんのTwitterが話題になり、現在に至ります。

セレンさんに聞く!苦手な英語を克服するための11のアドバイス

01. 基本的な生活スタイルは変えない

僕の基本的なスタイルは、生活習慣自体を変えないということ。何かを犠牲にして英語をするのってなんか違うなと思ってます。それこそ子育てしてる人が子どもを犠牲にして英語をやるとかって違うじゃないですか。

1つめのアドバイスから、グッと重いボディブローを食らった気分でした。というのも、英語を上達させるためには娯楽の時間を削り、睡魔と戦い、英語学習の時間をしっかり取る必要があると思っていたからです。

では、一体セレンさんはどうやって英語を身につけていったのでしょうか。

夜疲れたなぁとかご飯食べようというときに、僕はTVをつけちゃう習慣があるんですね。だから僕はApple TVを買ったんです。TVをつけてもお茶の間で英語の番組が見れるように。Redbullのスケボーの番組とかサーフィンの番組とかが全部英語で流れてくるわけですよ。みんなラクなことしたいじゃないですか。なので自分のラクなことの先に、英語を少し用意してあげるんです。

「英語学習に1万円あげるから、なんでも使っていいよ」って言われたらApple TVをおすすめしますね(笑)

「生活スタイルを変える英語学習は続かない」と語るセレンさん。英語学習を続けるためには、普段の習慣を利用することが大切なのです。

  • 映画を観たいときは、邦画ではなく洋画を観るようにする
  • 通勤電車で聴く音楽を、邦楽ではなく洋楽を聴くようにする
  • 毎日触れるスマートフォンやPCの言語設定を英語にしてみる

など、普段の生活習慣を利用して、英語学習の環境を整えていきたいですね。

02. 現実か夢か分からなくなるまで、英語を話している自分をイメージする

どういう英語を誰とどこで使っているかをイメージするんです。どんな季節で、どんな温度で、どんな服を着ているのかというところまで詳細にイメージを描く。現実か夢か分からなくなるくらいまで。そうしたら、そのイメージを実現させるために必要なことが見えてくるじゃないですか。

「海外で仕事がしたい」「旅行先で現地の人とコミュニケーションを楽しみたい」「留学がしたい」など、英語を話せるようになりたい理由は人それぞれでしょう。しかし共通して言えるのは、何か達成したいゴールがあるということ。

「英語を学んだ結果どうなりたいか」という自分のゴールを、 仕事などの日常の忙しさにかまけて忘れていませんか?

「ディテールまで落とし込んだイメージを持つと、危機感を感じる」とセレンさんは語ります。やはり必要性を感じないことには、なかなか手が伸びません。現実と理想のギャップを認識することで、いますべきことが見えてきます。

03. 第二言語が話せないのは日本人だけではないことを知る

イギリス人もフランス語が好きなんで、みんな喋りたいって勉強するんですけど、全然話せるようにならないんですよね。社会心理学的に、第二言語に関する憧れというのは誰でもあるんです。どの国でもあって、各地で、第二言語の本っていうのはたくさんあるんです。

イギリス人がフランス語を話せない理由も、結局「できなくても困らない」からだそう。日本人だから英語が話せないというわけではないのです。

セレンさんが英語学習を始めた2011年、Twitterを見ていても同時期に英語を始めた人はたくさんいたそうですが、大半の人はいつしか英語を諦めてしまっていったのだとか。そういった英語学習が続かなかった人は目的や切迫感が少し足りなかったのかもしれません。

英語ができない言い訳をするのはやめて、自分が設定したゴールへの一歩を踏み出していきましょう!

 04. クエスチョンマークを持って生活をする

たとえばシャワー浴びてるとき。何か言葉を発してる人でも、たぶん鼻歌程度しか発していないんですよ。そのときになにか一言でもいいので今日の予定を言ってみる。
たとえば午前中にミーティングがあったら、 “I have a meeting in the morning.” って。でもミーティングが夜だったら? 「朝」「夜」の時点でもう迷うんですよね、「朝は “in the morning” だから、夜も “in the night” かなぁ?」とかって。そういう一つでもクエスチョンマークを持って生活することで、英語脳のスイッチが入るんです。

基本的な生活スタイルは変えなくてもいいとご紹介しましたが、1つだけ変えるべき習慣があります。それは日々の生活の中には無駄な時間、つまり “すきま時間” の使い方

  • シャワーを浴びているとき
  • 歯を磨いているとき
  • トイレに入っているとき
  • 会社に向って歩いているとき

こういったすきま時間を、英語の時間に変えていきましょう。

ただ、すきま時間にアプリで英単語を覚える、英語のニュースを読むことってハードルが高くありませんか? そこで実践したいのが、セレンさんの言う「クエスチョンマークを持つこと」

たとえば「すきま時間」って英語でどう言えばいいのでしょうか?

「……すきまって英語でナニ?!」と疑問に思った方、正解です。分からないままにせず、調べてみてください。そして、そういった日々の疑問が英語脳のスイッチを入れ、英語力向上につながっていきます。すきま時間に「これ英語でなんて言うんだろう?」というクエスチョンマークを見つけてみましょう!

05. ひとりで勉強せず、英語仲間をつくる

(英語学習に)失敗する人がやりがちなのは、英語の勉強しようとすればするほど孤独になっていくことなんですよね。

要するに今まで友達と遊んでた時間を勉強時間に充てようとすると、そこで会う人間が減っちゃうんですよ。英語って自分の世界を広げたくてやってるのに勉強すればするほど一人に、孤独の世界になっていく。なので勉強というものの考え方を変えなければいけないんです。

疑問はすぐに解決したいもの。英会話スクールに通っている場合ですら、日常のクエスチョンマークをすぐに解決することは難しいでしょう。しかし、英語仲間がいれば「さっき電車でこんなことあったんだけど、英語でなんて言うんだろう?」「あっ、それ本で読んだけど◯◯と言うらしいよ!」とすぐに聞くことができます。

そのためにも英語関連の交流会には積極的に参加したいところ。セレンさんは交流会に参加するメリットを次のように語ります。

同じ目的を持った人同士ってすごく共有するものが多いんですよね。全くなにもない、それこそ異業種飲み会とか異業種パーティーとかで会う人とは全く違います。もともと同じベクトルを求めてる人同士なので、職業が違っても、英語というひとつの共通点でつながれて、爆発的に友だちの輪が広がるんです。

英語系のイベントを探すのであれば、『Meetup』というサービスがおすすめです。日本人だけでなく、外国人の友だちもつくることができますので、ぜひ一度見てみてください。

Meetup:http://www.meetup.com/

06. わからないことは聞き返すクセをつける

僕は外国人との交流会とかオンライン英会話とか、なにも喋れない頃から始めたんです。やっぱり喋れない状態から英語を喋る場に行くって結構しんどいしつまんないんですけど、人対人なので、向こうも固まって待ってるわけではないんですよね。

しかも、はじめのうちはシンプルなやりとりなので、なんとかなる部分が多い。なので初めの段階で気をつけておかないといけないのは、わからないことはしっかり聞き返すクセをつけること。そのままにするとプラスにもマイナスにもなりませんが、聞き返せばプラスになりますから

交流会などで出会った外国人と会話をしていると、必ず分からないことが出てくるはずです。分からないことだらけなので、なんとなく笑って過ごしていればその場をしのぐことはできるでしょう。そして家に帰って分からなかったことを調べる、というスタンスの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ググる必要はありません。目の前にネイティブの英語スピーカーがいるのであれば、その場で聞いてみましょう。
そういった場で出会う外国人は「日本人の人たちは英語が勉強したくて来ている」というのを理解してくれているので、丁寧に教えてくれます。そこから仲良くなって友だちになれば、英語学習のスピードは飛躍的に早くなるに違いありません。

07. 自負は大事にしつつ、見栄は捨てる

自分はできるもんだ、これぐらい聞けるもんだって思ってるからプライドが邪魔しちゃうんですよね。「聞けないはずはない、こんな簡単な自己紹介の段階でわからないはずがない」って。自分はこれを絶対叶えるぞとか、ここは譲りたくないとか、そういう自負はあっていいと思うんですけど。プライドとか見栄とかっていうのは何にもプラスにならない

聞き返すクセをつけようにも、プライドが高い人は「わからないことを聞くのが恥ずかしい」と思ってしまいがち。しかし、英語学習は一冊参考書を読めばぺらぺらに話せる、といった類いのものではありません。

英語ができる人というのは努力できる人ではなく、プライドを捨てて分からないことを分からないと言える人なのです。

08. まず学ぶべきことは基礎文法

「また文法の勉強をゼロからやるの?」と思われるかもしれませんが、文法って、喋れること聞けることに一番直結してることなんですね。そして文法はやっぱり、文法書でいいと思いますよ。文法書って基本的に分厚いですが、家電の説明書と同じだと思っていて。家電の説明書って1ページ目から見なくないですか? 付属品とか、だいたい入ってるし。

もう自分がわかってる範囲はやらなくてもいいので、そこスキップしていい。説明書と同じで、「あ、これはわからん」というときに頼りにするものだと思ってればいいんです。

「中学英語からもう忘れてしまった」という方も多いのではないでしょうか。そういった方には、「文法を学べ」と言われると耳が痛い話かもしれませんが、家電の説明書と同じと思うと気がラクになりますね。

文法書をはじめから読んで、「 “I” は私、 “You” はあなた」というところから学ばなくてよいのです。分からない文法があったら調べる、日常のクエスチョンマークを解決してくれるツールとして、文法書を活用していきましょう。

09. 発音を上達させることは、発音をアップデートしていく作業である

僕たちに課せられてるのって、なにも新しい音を生み出すとかじゃない。たとえばこのスマホとかも、日本語で言うときって「スマートホン」ていうじゃないですか? 「シュメートフォン」なんて言わない。正しい発音があって、それをしっかり真似すること。発音を良くする作業って、勘違いしている発音をアップデートしていく作業に近いと思いますよ。

みなさんは耳だけ、つまりリスニングだけで単語を覚えられると思いますか? 日本の英語教育は読み書き中心のため、耳と口をあまり信用していない人が多いようです。しかし、言葉というものは書いたり読んだりするよりも、本来は耳と口のみで使われてきました。

発音がうまくなりたいという方は、モノマネをする意識で音を聞いて、聞いたとおりに発音することを繰り返してみましょう。もっと自分の耳と口を信頼してもいいのです

10. 「話せるようになった」というリアクションを日々手に入れる

今日からサーフィンを始めようと思って、初日から波に乗れると思ってやらないじゃないですか? 「できなくて当然」というところからスタートすると、自分のできるようになったこと、伸びた部分に注目できるようになるんですよね。

だけど英語だと素直になれない人が多いのは、今まで勉強してたという中途半端な経験があるからなんですよ。あんなにもう6年間も7年間も8年間も勉強してるんだから、できないとおかしいっていうマインドがあるんですけど、そこをまず捨てるところからですね。

ダンスなり、音楽なり、それこそサーフィンなり、なにか新しいことに挑戦し始めたとき、何事もすぐには上達しません。上達しない最初の時期が一番挫折しやすい時期で、一番つまらない時期かと思います。

しかし、なにか一つでも「できた!」と思えることがあったとき、めちゃくちゃ嬉しい気持ちになりますよね。そして、もっと上達したいと思えます。これは英語も同じで、「通じた!」「話せるようになった!」と思える機会をつくることで、英語学習が楽しくなっていくのです。

前日に覚えた単語をSkype英会話で試してみたり、外国人の友だちに使ってみたり、英語を使う機会をつくっていきましょう。

11. 英語は攻略方法がすべて公開されているRPGだと理解する

英語学習は、クリアの方法が簡単なゲームだと思えばいいんですよ。欲しい武器がすぐ手に入って、そのまま強くなっていくロールプレイングゲームみたいなもんで、攻略法がすべて公開されているんです。隠しコマンドもない(笑)

英語を「生まれ変わらない限り身に付かないもの」ととらえている人もいるかもしれません。しかし、セレンさんの言うとおり英語は攻略法が公開されているRPGと考えてみてください。欲しい武器(英単語やフレーズ)は調べればすぐに手に入ります。武器を手に入れれば入れるほど、強く(話せるように)なっていくのです。

英語を話せるようになれば世界は大きく変わりますが、英語自体は世界が変わらなくても身につけられるのです。あとは、このゲームをプレイし始めるかどうか。「英語が苦手」と思われている方は、英語を難しいものと考えず、まずはプレイ開始してみてはいかがでしょうか。

おわりに

最後にセレンさんは「英語を勉強していることを発信するのが大切」と語ります。

情報発信する人が等身大で情報を発信できるようになると、日本の英語事情ってホント変わっていくと思いますよ。「自分だけができないんじゃないんだ」って思えると思うんですよね。これまで英語ができる人ばかり情報発信していて、英語が遠い存在になってしまっているので。

「英語はすごい人だけが身につけている特別なスキル」と思っていませんか? 英語は誰でも学ぶチャンスがあり、誰でも習得できるスキルです。

“今日が残りの人生の初日” 。

僕も #世界のNUTS というハッシュタグをつけて、Twitterで発信していくことにしました。みなさんも「今さら英語なんて……」と思わず、今回ご紹介したことを意識して英語を一緒に勉強していきましょう!

ちなみに、セレンさんが登壇される英語イベントが7月11日(土)に開催されるそうです。今回はブロガー向けのイベントのようなので、ブロガーのみなさんはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

イベント紹介ページ:http://eikaiwa.dmm.com/blog/news/blogerparty/

 

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