2015-06-17

「金パブ」のよっちゃん

「金パブ」と聞いてなんのことか分かる人は増田には少ないと思う。


「金パブ」とは数ある感冒薬の中でも薬局の棚で光り輝いている、

金色パブロンのことで、

一般的には、「パブロンゴールドA微粒」のことをさす。


そんな「金パブ」を愛してやまない男がいた。アダ名はよっちゃん

社内が禁煙になってからは、

口が寂しいので、よっちゃんイカをしがみながら仕事をしているため、

よっちゃんと呼ばれたそうだ。

ちなみに知り合って5年になる。

よっちゃんは、目を覚ますとまず「金パブ」を牛乳で喉の奥へ流し込む。

彼はこれを「おめざの金パブ」と読んでいる。

それからショートホープを吸ってからあらためて「金パブ」を水無しで飲む。

これは朝食変わりだそうだ。

「粉薬をよく水無しで飲めますね?」とよく聞かれるそうだが、

彼に言わせると、「なぜきな粉が食べれて、金パブは食べられないのか謎」だそうだ。

ちなみに彼は「金パブ」以外の朝食は摂らない。

朝の情報番組を見ながらしたくし、バス私鉄にのって会社へ来ると、

かけつけ1杯とばかりに、ユニマットコーヒーで「金パブ」を飲む。

曰く、「カフェインと金パブの相乗効果」で臨戦態勢に身体がなるらしい。

しかし、よっちゃんは「金パブ」を飲むととたんに眠くなるみたいで、

午前中は意識朦朧としながらキーボードを叩いている。

そして12きっかりに昼食に出る。

週の3日はラーメンである

曰く、「ラーメンと「金パブ」の相性がいい」そうだ。

食後には必ずドトールへ行って、紫煙をゆらし、「金パブ」を飲む。

そして会社へもどったよっちゃんはふたたび睡魔と戦いながら適当電話をかけている。

夕方前になるとよっちゃんちょっとそわそわしながら、

昼過ぎ電話した得意先のどこかへ行く準備をする。

夕方になると「金パブ」の耐性がつくんだよ。

と、くったくのない顔で彼はよく笑った。

そんなよっちゃんが死んだ。

原因は肺炎である

3月のまだ肌寒い時期に風邪をこじらせて肺炎になったのだが、

そのまま回復することはなく、自宅療養中に呼吸困難で死んだ。

死亡解剖をしたところ通常白くなる肺が「金色」だったそうである

あれだけ飲んでも風邪をひくのか。

社長がお通夜で呻いた。

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