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立佞武多、焼失=今年のカーニバルに出場―ブラジル

時事通信 6月17日(水)7時37分配信

 【サンパウロ時事】外国の山車で初めてブラジルのカーニバルに出場した青森県五所川原市の「立佞武多(たちねぷた)」がサンパウロ州内で焼失した。現地の日系人団体幹部が16日、明らかにした。警察が詳しい状況を調べている。
 サンパウロ近郊にあるモジダスクルーゼスの日系人団体が4月、サンバチームから借り受けた立佞武多を地域イベントで展示した後、団体の所有する運動場に保管していたが、今月4日に火事に遭った。団体幹部は「修復は難しい。大変残念だ」と話している。
 立佞武多は高さ15メートル、重さ5トンの巨大な山車で、東日本大震災の復興を祈願して五所川原市が作製。地震鯰(なまず)を押さえ込む鹿嶋大明神が描かれており、震災支援への感謝としてブラジルに運ばれ、今年2月にサンパウロのカーニバルに出場、地元サンバチームに寄贈された。 

最終更新:6月17日(水)8時41分

時事通信