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発達障害児 負担減らし楽しく散髪
6月15日 15時17分

発達障害児 負担減らし楽しく散髪
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自閉症など発達に障害のある子どもたちの中には、散髪を極端に嫌がる子もいて、本人にとっても親にとっても大きな負担となっています。
こうした子どもたちが楽しく散髪できるよう取り組んでいる美容師がいます。
子どもの心を徐々にほぐして散髪する美容師の思いを取材しました。
(映像取材部 山崎章由カメラマン)

発達障害児の散髪のポイントは

発達障害の子どもは、バリカンの音が苦手だったり、じっとしていられないため、美容室で散髪を断られることも少なくありません。そんな子どもたちの髪を楽しくカットしてあげられないか。
京都市の美容師、赤松隆滋さん(40)は、5年前、子どもの母親に相談されたことをきっかけに、発達障害の子どもの自宅や施設を訪問して散髪するサービスを始めました。
赤松さんは「美容院で断られたという人は多いですが、本当は髪を切れる子がほとんどなんです」と発達障害児でも散髪ができると言います。

赤松さんの試みは最初からうまくいったわけではありません。当初は、音に敏感だという男の子を散髪したとき、仕上げに襟足をそろえようと本人に知らせないまま、バリカンのスイッチを入れてしまい、その音でパニックを起こさせるという失敗もありました。
この時の反省から赤松さんは専門書を買い集め、発達障害児の特性を調べました。「感覚に過敏さがある」ことや「急な環境の変化についていけない」など、散髪するうえでのこつをつかんでいきました。その中でもいちばん大切だと考えているのは、これから何が始まるのか「見通しを立ててあげる」ことだといいます。
「こういうことをするんだよ、時間はこのくらいだよ、これだけのことをしたら、きょうは終わりだよっていうふうに知らせていく。それだけで、子どもの髪を切れる率は変わるんです」
発達障害児の散髪のポイントは

子どものペースにあわせて

京都市に住むそうた君(3)は、環境の変化や初対面の人が苦手です。
これまで美容室で髪を切るときは、泣き叫ぶなか、母親が押さえつけていないと散髪できませんでした。
そんなそうた君の散髪を依頼された赤松さん。発達障害の特性は一人一人違うため、すぐに散髪には入らず、まず髪に触れてみて、そうた君の反応を見ます。
「これはイヤ?じゃあ、ゲームしながらチョッキンする?」「ハーイ」。
優しく語りかけて、髪を触れても嫌がらないことを確認します。15分がたち、ようやくそうた君と打ち解け始めると、赤松さんは、自分の前髪を切って見せ、髪の毛を切ることを伝え、初めて、そうた君の髪を切り始めます。

「じゃあ、赤松さんの髪切るから見ててね、切るよ(自分の髪を切る)。じゃあ、そうちゃんも、ここチョッキンしたら、ゲームする?チョッキンしていいですか?はい、チョキするよ~(チョキッ)。上手!!」

楽しい雰囲気作りと見通しを立てたうえでの散髪で、この日、そうた君はおとなしく髪を切ることができました。
子どものペースにあわせて

散髪で自信を 子どもの可能性広げて

美容師と理容師の両方の資格を持つ赤松さんは、講演で全国を回り、この取り組みを紹介しています。趣旨に共感して、子どもたちのために出張散髪を行う人が、各地で増えているということです。親に対しては、散髪できたことに自信を持って、子どもの可能性を広げてほしいといいます。
「散髪できたからだけじゃないですが、なにか1つでもできたら、ほかのこともチャレンジしようという気持ちが湧いて、自信を持つ子どもが多いんです。保護者の方が、子どもの可能性にもっともっと期待を持って、ほかにもチャレンジするきっかけになればという思いで続けています」

赤松さんの活動についてより詳しく知りたい方は以下のHPをご覧ください。
NPO「そらいろプロジェクト京都」http://www.sora-pro.jp/
散髪で自信を 子どもの可能性広げて

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