米国ロサンゼルス(LA)の165年にわたる韓人(韓国系)移民史に、新たな章が生まれた。5月20日(現地時間)、韓人初のLA市議会議員が当選し、米国に暮らす韓人の政治的影響力がさらに高められたからだ。初の韓人市議会議員誕生は、韓人コミュニティーの勝利であり、快挙だ。
現在176カ国・700万に上る在外韓国人は、任命状なき民間外交官といえるほど居住国においては韓国そのものといえる存在で、在外韓国人の政治的・文化的・経済的立場は、すなわち韓国のグローバルな国力のパラメーターとなっている。
50年前にミシン1台で始まったブラジル在留韓国人の衣料産業は、こんにち電算化・ファッション化・高級化・ブランド化によって2億のブラジル市場を握り、韓人社会はもちろん、ブラジルの国家成長にも大きな影響を及ぼしている。
中国の目覚ましい経済発展では、華僑が大きな役割を果たした。12世紀から全世界に移住してきた華僑は、地縁・血縁・業縁といったネットワークを生かし、居住国で相当な経済力を形成した。中国は「世界華商大会」のような組織的なネットワーク政策、母国投資に対する税制面での恩恵など、体系的な華僑誘引政策を展開し、国家経済発展の原動力とした。
一国の国民が海外に進出し、居住国で成功することは、個人の栄光を超えて母国の国力や立場を大いに高め、居住国と母国の懸け橋役を果たし、政治的・文化的・経済的に母国を発展させる原動力となる。この事実は、既にさまざまな分野で立証されている。
現在、華僑は約130カ国、ユダヤ人は約100カ国に進出している。韓民族も176カ国に700万人(アジア地域395万人、米州240万人、欧州61万5000人、中東2万5000人、アフリカ1万人など)が進出し、「地球村」の中で最も広く進出している民族の一つになった。これは世界で五指に入る数で、間違いなく韓国の大きな資産だ。
全世界をハードパワー(武力)で制覇したビクトリア時代の大英帝国を「日の沈まぬ国」と呼ぶ。21世紀の韓国も「日の沈まぬ国」だ。全世界の在外韓国人が、ソフトパワー(文化・芸術・政治・経済)を通して韓国の経済的領土と国力の外縁を拡張した結果だ。
韓国の成長の中心軸は、人的資源だった。韓国国内の人材発掘・成長と同じく、世界各地の在外韓国人社会が輩出した人材と母国との交流・コミュニケーション次第で、韓国の創造経済はさらに大きな相乗効果を発揮することができる。グローバル時代の国家発展において、世界五大洋六大陸に根を降ろした韓人同胞に勝る共生パートナーがどこにいるだろうか。