東京芸術大は12日、2016年度から高校2年修了後に入学する「飛び入学」制度と、大学を3年間で終える早期卒業制度を組み合わせたプログラムを導入すると発表した。20歳で卒業でき、入学に年齢制限がある海外の大学に留学しやすくすることで、トップアーティストを育てる狙いだ。

 音楽学部器楽科のピアノ専攻、バイオリン、チェロの弦楽専攻で飛び入学した学生が、早期卒業の対象となる。国際的コンクール入賞歴などを書いた自己推薦書や実技、面接などで若干名を選ぶ。

 入学後、学生は通常の2倍のペースで個人レッスンを受ける。海外の一流演奏家の特別レッスンや海外ステージでの演奏機会が優先的に与えられる。入学金と初年度の授業料は免除され、成績優秀なら、引き続き授業料は免除。演奏会への旅費などに充てる特別奨学金も給付される。

 クラシック音楽は、国際舞台で活躍するには欧米など海外への留学が必須とされる。だが、パリ国立高等音楽院に入るには、22歳未満などの年齢制限があり、休学して留学するケースも多かったという。東京芸大理事の渡辺健二教授は会見で「世界を元気に、豊かにする人材を育てたい。それには日本のセンスを身につけた上でなるべく早く欧米に送り出したい」と話した。