【ソウル聯合ニュース】韓国・現代グループの現代商船は12日、保有している現代証券の株式5307万736株を約6474億ウォン(約717億円)ですべて処分することを発表した。これは自己資本の59.60%に相当する金額だ。
同グループの主力企業である現代商船が現代証券の持ち分の処分を決定したことにより、1年半にわたり行われた同グループの構造調整が事実上終了した。現代商船は「自力再建計画の一環として、保有株式の売却を通じ、財務構造改善をするためのもの」と説明した。
現代証券を買収するためにオリックスが設立した特殊法人が同株式を買い取ることにより、現代証券はオリックスの所有となる。
現代グループ関係者は「来週、売買契約の本契約が締結される予定」とした上で、「これで2013年12月から進めてきたグループ構造調整の作業が事実上終わった」と話した。
現代グループ関係者は「売却作業が完了するのは早ければ8月初め、遅くとも9月」とした上で、「金融機関の大株主として適格性審査などに1カ月程度かかるものと理解している」と説明した。
昨年7月、同グループはオリックスに物流部門系列会社の現代ロジスティクスを6000億ウォンで売却した。