【瀋陽、ソウル聯合ニュース】昨年末に一時、接続不能となった北朝鮮の主要インターネットサイトが最近、再び接続できない状態になっている。
聯合ニュースが12日、北朝鮮の韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」、金日成放送大学が運営する「わが民族講堂」、対外宣伝サイトの「柳京」や「朝鮮の今日」に接続を試みたが、接続不能だった。
中国にサーバーを置くこれらのサイトは今月3日午後6時ごろから接続できない状態が続いている。
だが、朝鮮労働党機関紙の労働新聞、朝鮮中央通信など北朝鮮の国別ドメイン(.kp)を使用するウェブサイトのほか、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の朝鮮新報、在米同胞が運営する北朝鮮寄りネットメディアの民族通信など、北朝鮮が直接運営していないサイトには接続できる。
「わが民族同士」のサーバーを管理する中国の新網関係者は、聯合ニュースの取材に対し「該当サーバーは異常なく運営されている。接続できない理由は不明だ」と説明した。
北朝鮮の主要インターネットサイトが接続不能になった具体的な原因は分かっていないが、専門家はハッキングなどのサイバー攻撃による接続障害、内部の技術的問題などさまざまな可能性が考えられるとしている。
これらのサイトは昨年12月、サイバー攻撃を受け8日間接続不能に陥った。北朝鮮はサイバー攻撃の背後には米国がいるとして非難した。
米政府は当時、ソニーの米映画子会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへのサイバー攻撃を北朝鮮の仕業と断定した。その上で、オバマ大統領が北朝鮮に対し「比例的対応」を取るとの方針を鮮明に打ち出し、中国にサイバーセキュリティーをめぐり協力を要請した。