話題の「格安SIM」に関して、簡単にまとめておきますね。
今回は、普通の携帯キャリアと同じような使い方をすること(電話ができてインターネットができるスマホ)を前提にお話をします。
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格安SIMとは
要はその名の通り、比較的「安く」使える SIM のことです。
通常の携帯電話は、docomo、au、SoftBank などの “携帯キャリア” から販売されています。
普通は、その “携帯キャリア” から発行された SIM を使っているはずです。
「格安SIM」というのは、その3大 “携帯キャリア” ではなく、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる他の通信業者が販売している「料金が安い」SIM のことを指します。
どれくらい安いの?
実際、どれくらい安いのかというと…
例えば、SoftBank と IIJmio で、”データ通信量量 5GBのプラン” で比べてみると…
SoftBank
2,700円 + 300円 + 5000円 = 8,000円
※ スマ放題 + S!ベーシック + データ定額5GB
IIJmio
1,520円 + 700円 = 2,220円
ライトスタートプラン5GB + 音声通話
となり、単純な料金比較だけすると、圧倒的に「格安SIM」の方が安いのです。
ちなみに、上記は音声通話プランで比較していますが、MVNO業者の多くは、音声通話なしの「データ通信のみ」のプランも用意されています。
音声通話が必要ない人だと、月々900円程度でスマホを使うことも可能 です。
電話番号はそのまま使える?
そのまま使えます。
MNP(電話番号ポータビリティ)できるので、今まで使っていた番号そのまま使えます。
デメリットはないの?
圧倒的に料金が安くメリットの多い「格安SIM」ですが、もちろん良いことばかりではありません。
デメリットとしてはこの三点が挙げられます。
- 端末の確保を自分でしなければならない
- 通信スピードが落ちるときがある
- キャリアメール( @docomo.ne.jp、@softbank.ne.jp、@ezweb.ne.jp など)が使えない
一つ目の「端末の確保」に関しては、基本的には自分でどこかで買ってこなければなりませんが、最近では端末とセット販売しているMVNO業者も多くなってきています。
また、詳しくは後述しますが、ほとんどの「格安SIM」は docomoのスマホだと使える ので、docomoのスマホを持っていれば問題ありません。
二つ目の通信スピードに関しては、混雑している時間帯(例えば午後〜夕方)などに通信スピードが落ちることがあります。
ただ、スピードが落ちるといっても普通に Webブラウジング するくらいだと支障はないと思います。動画をたくさん見たりする方は通信スピードに不満を感じるかもしれませんね。
まぁ、各MVNO業者もここは今後改善の意向を示しているところもあるので、その動向は注目です。
三つ目のキャリアメールに関しては…、もはや今後のことを考えると gmail などのメールを使っていた方が便利なので、これを機会に普段使うメールアドレスを変えたらいいかもしれませんね。(笑)
「格安SIM」にした方がいい人はどんな人?
簡単に言えば、『通話が少ない人』です。
ドコモ、au、ソフトバンクには現在「かけ放題」のプランがあります。
通話が多い人は、通話料金を気にせず電話できる、3大通信キャリア の方がいいかもしれません。
ただ、上記の料金比較で言うと、SoftBank と IIJmio の料金の差は 8,000円 – 2,220円 = 5,780円 あります。
IIJmio の “みおふぉんダイアル” を使うと 10円/30秒(20円/1分) 通話料金がかかるので、実際、5,780円 ÷ 20円 = 289分 となり、月に 289分 電話する人でなければ、IIJmio にした方が安いのです。
289分といえば、5時間弱 です。
あなたは月に 5時間 電話しますか?
…というところがひとつの分岐点かもしれませんね。
じゃあ、すぐに「格安SIM」に変えた方がいい?
今までの話からすると、「格安SIM」にした方が断然おトクなので、今すぐにでも「格安SIM」に変えたいと思われる方も多いかもしれませんが、現状もし docomo や au や SoftBank の携帯を使っているなら、ちょっとよく調べた方がいい点があります。
それは下記の2点。
- 契約の更新月はいつ?更新月以外だと違約金がかかります。
- 端末の割賦金(分割金)は残ってる?残ってたらそれを払う必要があります。
もし、docomo や au や SoftBank を今契約中だったら、おそらく “2年契約” になっているはずです。
その 2年契約の “更新月” でない月に解約(MNP)してしまうと、違約金がかかってしまいます。
各キャリアとも特別な契約でない限り、違約金は基本的には 9,500円(税抜)です。
また、それよりも問題なのは、「まだ端末の残割賦がある(機種代の分割金が残っている)」人です。
仮に、毎月 2,000円 機種代を払っている人で、まだ契約して 1年しか経っていない人であれば、2,000円 × 12ヶ月分 = 24,000円 残っていることになります。
これが、解約する時にかかってしまうのです。
この二点を考慮して、「格安SIM」に変えるかどうかのタイミングは考えるべきです。
「格安SIM」にした場合の今後の毎月の料金と、上記違約金の合計を考慮して、すぐに元がとれるようだったら変えてもいいと思います。
「格安SIM」が使えるスマホはどこで手にいれたらいい?
「格安SIM」が使える端末は、基本的に “SIMフリー” と呼ばれている端末です。
ただ、実はよく勘違いされていらっしゃる方も多いのですが、ほとんどの「格安SIM」は docomo のスマホであれば使えます。
それは、ほとんどの「格安SIM」業者が docomo の回線を利用しているからです。
docomo の回線を使っている MVNO 業者が出している「格安SIM」であれば、docomo のスマホであれば基本的に大丈夫です。
だから、docomo の iPhone や Xperia や Galaxy であればそのまま使えます。
最近、”SIMロック解除の義務化” のニュースが話題だったので、逆に「SIMロック解除しないと使えない」と思っている方も多いみたいなのですが、docomo の端末であれば SIMロック解除しなくても使えます。
ということで、ドコモの端末を持っている人だったらいいのですが、持っていない人であれば、どこかで端末を買ってこなければなりません。
家電量販店で「SIMフリースマホ」を買ってきてもいいのですが、今であれば「中古の docomo 端末」を探してくるのも一つの手です。
中古携帯屋さんも増えてきましたし、けっこう安くて程度のいいものも見つかるので個人的にはオススメです。
格安SIM のメーカーはどんなところがある?どこがいい?
例えば、こんなところがあります。
- OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)
- IIJmio(インターネットイニシアティブ)
- b-mobile(日本通信)
- Nifmo(ニフティ)
- ぷららモバイルLTE(NTTぷらら)
- BIGLOBE LTE・3G(BIGLOBE)
- DMMモバイル(DMM)
- 楽天モバイル(フュージョン・コミュニケーションズ)
- UQ Mobile(KDDIバリューイネイブラー)
- mineo(ケイ・オプティコム)
…などなどその他多数あります。
上記で言えば、1~8番が docomo の MVNO、9~10番が au の MVNO となっています。
要は、ほとんどの「格安SIM」がドコモの MVNO なので、ドコモのスマホだったら使えるんですね。
それではどこの「格安SIM」がいいのか…?
どこがいいのかは実は今のところそんなに差がないのが現状です。
「データ使い放題」系のところも魅力的だったりはするのですが、やっぱり通信速度が遅かったりと一長一短です。
とりあえずだったら… 一番評判のいいところにしておいたら間違いないのかもしれませんね。
ちなみに以前ご紹介したこともあるのですが、現在 MVNO 界で一番シェアがあるのは、1番の「OCNモバイルONE」であり、通信品質満足度No.1なのは 2番の「IIJmio」 となっています。
個人的に “とりあえず” だったら、通信品質満足度 No.1 の「IIJmio」がいいのかな… という気がします。
ちなみに、私は現在「IIJmio」を使っています。
特にまったく問題なく使えているのでオススメです。サイトもかわいいし…
IIJmio IM-B043/IIJmio音声通話パック みおふぉん 価格:3,240円 |
「格安SIM」にはどんなプランがあるの?
各 MVNO 業者によってもちろん違うので一概には言えませんが、上記でオススメした「IIJmio」であれば下記のようなプランがあります。
まず、大きく分けて 3つのプランに分かれます。
- データ通信専用SIMプラン
- SMS機能付きSIMプラン
- 音声通話機能付きSIMプラン
要は…
- ただデータ通信できればそれでいい。SMS(いわゆるショートメール)も音声通話もいらないという場合 … 「1.データ通信専用SIMプラン」
- SMSくらいはできた方がいいな(もしくはiPadの場合) … 「2.SMS機能付きSIMプラン」
- 電話が必要。今までの電話番号そのまま使いたい … 「3.音声通話機能付きSIMプラン」
ということになります。
そして、それぞれ「データ通信量」別で 3つの選択肢があります。
3GB、5GB、10GB のプランです。
1.データ通信専用SIMプラン
- 3GB(ミニマムスタートプラン)… 900円
- 5GB(ライトスタートプラン)… 1,520円
- 10GB(ファミリーシェアプラン)… 2,560円
2.SMS機能付きSIMプラン
- 3GB(ミニマムスタートプラン)… 1,040円
- 5GB(ライトスタートプラン)… 1,660円
- 10GB(ファミリーシェアプラン)… 2,700円
3.音声通話機能付きSIMプラン(みおふぉん)
- 3GB(ミニマムスタートプラン)… 1,600円
- 5GB(ライトスタートプラン)… 2,220円
- 10GB(ファミリーシェアプラン)… 3,260円
となります。
詳細はこちら:IIJmio公式ページ
なんと、音声通話付きでも、3GBの通信容量でよければ、1,600円 で使えちゃうんですね。驚きです。
また、この IIJmio の驚愕のプランは、10GBの「ファミリーシェアプラン」です。
このプランだと、ほぼ同額のまま 3枚の SIM を使うことができるんです。
例えば、iPhone を使っていて、iPad も持っている人だったら、3,400円 だけで、iPhone も iPad も使えちゃいます。
※ iPad だと「SMS機能付きSIM」が必要になるので、音声付きSIM 3,260円に +140円加算になる
iPhone と iPad で 10GB を分け合う形になるのですが、たぶんほとんどの方が十分ですよね?
これ、仮に SoftBank で同じような使い方で契約しようと思ったら、iPhone 料金 12,500円 + iPad 料金 2,500円 = 15,000円 かかるから、月に 11,600円もお得になる計算になります。
※ SoftBank の iPhone で 10GB の契約をして、iPad とデータシェアを想定
また、3人家族で、それぞれ音声通話機能付きスマホ使いたい場合だとしても、なんと 4,660円 で使えちゃうんです。一人当たり 1,533円でスマホが使えるんですよ?安すぎる…
※ 基本料金 2,560円 + 音声通話 700円 × 3台 = 4,660円 という計算
ここまで料金差があると、もう「格安SIM」を選ばない手はないですよね…
まとめ
ということで、ざっと「格安SIM」についてのお話をしました。
『通話が少ない人』『今の契約の解約金もすぐ元をとれる範囲の人』『docomoの端末がすぐ手に入る人』だったらすぐにでも「格安SIM」に変えていいと思います。
また、今回は「通話が必要」「今の電話番号をそのまま使いたい」という人を前提に話をしましたが、「データ通信だけでいい」ということになるともっともっとおトクになりますしね。
私も、IIJmio の「みおふぉん」を使っていますが、なかなか快適ですよ。
各MVNO業者の詳しい違いはまた別の機会にでも比較を書きますね。
これを機会に「格安SIM」はじめてみませんか?
それでは、何かのご参考にしていただければ幸いです。
ではでは。
IIJmio IM-B043/IIJmio音声通話パック みおふぉん 価格:3,240円 |